いすゞ自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長COO:南真介、以下「いすゞ」)は、大型トラック「ギガLNG車」および「ギガCNG車」を改良し、本日より販売を開始します。
今回の改良では、CNG(圧縮天然ガス)車およびLNG(液化天然ガス)車ならではの優れた環境性能はそのままに、各種先進安全装備を拡充しました。

いすゞは、国内で唯一、天然ガスを燃料とするトラックを量産・販売する自動車メーカーです。これまで約30年にわたり、環境負荷低減およびエネルギーセキュリティーの観点から、天然ガス自動車の普及に取り組んできました。優れた環境性能と、ディーゼル車同等の使い勝手を有するギガLNG車およびギガCNG車は、カーボンニュートラル(CN)社会への移行期における重要な選択肢の一つと考えています。
いすゞは今後も、商用車の多様な用途や特性を踏まえ、マルチパスウェイ(全方位)でさまざまなCN商品の可能性を検討するとともに、CN商品の普及促進に積極的に取り組むことで、地球温暖化の抑制や脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
主な特長は以下の通りです。
- 天然ガス車ならではの優れた環境性能と使い勝手の両立
天然ガスを燃料とするギガLNG車・ギガCNG車は、ディーゼル車と比較して、大気汚染の原因とされるPM※1およびNOx※2の排出量が極めて低いことから、環境負荷低減に貢献します。また、特に液体燃料であるLNGは、ディーゼル車とほぼ同等の時間で充填が可能で、燃料の搭載効率も良いことから、1充填あたり1,000km超の航続距離を実現しています。
ギガLNG車・ギガCNG車にはCNガス(バイオメタンやe-methane)を燃料として使用することが可能です。これまでにCNガスを用いたさまざまな実証事業に使用されており、改造を加えることなく走行できることを確認しています。今後、CNガスの普及が進めば、ガス燃料車は早期に低炭素・脱炭素化することが期待されます。
- ※1Particulate Matter(粒子状物質)
- ※2窒素酸化物
- 安全性能の向上
ドライバー異常時対応システム(EDSS※3)の採用(オプション)
- ・ディーゼル車に展開しているEDSSを、新たにLNG車とCNG車にも展開します。ドライバーの状態をモニタリングするドライバーステータスモニター(DSM)のカメラが異常を検知した場合※4、もしくはドライバー自身によるEDSSスイッチの操作があった場合にブレーキ制御を自動で開始、徐々に速度を落として停止します。
- ・EDSSが作動すると、マルチインフォメーションディスプレイの警告画面の表示と音声警報で、システムの作動をドライバーにお知らせします。車外には、ホーンを鳴らしハザードランプとブレーキランプを点滅させることで、異常事態をお知らせします。また、あらかじめ設定したメールアドレスへメールによる通知を行い、速やかな状況把握を促します。
<EDSS作動イメージ>

- ※3Emergency Driving Stop System
- ※4車速60km/h以上で作動
- 東京地区希望小売価格
車型 | 主な仕様 | エンジン/ トランスミッション |
東京地区希望小売価格(円) | |
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消費税抜 | 消費税込 | |||
LNG QFG-CYJ78DG |
・低床4軸車 ・GVW25t ・キャブ付きシャシ |
6UV1-TCN 243kW (330PS) 9速AMT |
35,053,000 | 38,558,300 |
CNG QFG-CYJ78D |
27,915,000 | 30,706,500 |
以上
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