2025年10月16日
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いすゞ、大型トラック「ギガLNG車」および「ギガCNG車」を改良し、発売 ~国内唯一の天然ガストラック、安全性能がさらに進化~

いすゞ自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長COO:南真介、以下「いすゞ」)は、大型トラック「ギガLNG車」および「ギガCNG車」を改良し、本日より販売を開始します。
今回の改良では、CNG(圧縮天然ガス)車およびLNG(液化天然ガス)車ならではの優れた環境性能はそのままに、各種先進安全装備を拡充しました。

(左から)ギガCNG車、ギガLNG車

いすゞは、国内で唯一、天然ガスを燃料とするトラックを量産・販売する自動車メーカーです。これまで約30年にわたり、環境負荷低減およびエネルギーセキュリティーの観点から、天然ガス自動車の普及に取り組んできました。優れた環境性能と、ディーゼル車同等の使い勝手を有するギガLNG車およびギガCNG車は、カーボンニュートラル(CN)社会への移行期における重要な選択肢の一つと考えています。
いすゞは今後も、商用車の多様な用途や特性を踏まえ、マルチパスウェイ(全方位)でさまざまなCN商品の可能性を検討するとともに、CN商品の普及促進に積極的に取り組むことで、地球温暖化の抑制や脱炭素社会の実現に貢献してまいります。

主な特長は以下の通りです。

  • 天然ガス車ならではの優れた環境性能と使い勝手の両立

天然ガスを燃料とするギガLNG車・ギガCNG車は、ディーゼル車と比較して、大気汚染の原因とされるPM※1およびNOx※2の排出量が極めて低いことから、環境負荷低減に貢献します。また、特に液体燃料であるLNGは、ディーゼル車とほぼ同等の時間で充填が可能で、燃料の搭載効率も良いことから、1充填あたり1,000km超の航続距離を実現しています。

ギガLNG車・ギガCNG車にはCNガス(バイオメタンやe-methane)を燃料として使用することが可能です。これまでにCNガスを用いたさまざまな実証事業に使用されており、改造を加えることなく走行できることを確認しています。今後、CNガスの普及が進めば、ガス燃料車は早期に低炭素・脱炭素化することが期待されます。

  1. ※1Particulate Matter(粒子状物質)
  2. ※2窒素酸化物
  • 安全性能の向上
    ドライバー異常時対応システム(EDSS※3)の採用(オプション)
  • ディーゼル車に展開しているEDSSを、新たにLNG車とCNG車にも展開します。ドライバーの状態をモニタリングするドライバーステータスモニター(DSM)のカメラが異常を検知した場合※4、もしくはドライバー自身によるEDSSスイッチの操作があった場合にブレーキ制御を自動で開始、徐々に速度を落として停止します。
  • EDSSが作動すると、マルチインフォメーションディスプレイの警告画面の表示と音声警報で、システムの作動をドライバーにお知らせします。車外には、ホーンを鳴らしハザードランプとブレーキランプを点滅させることで、異常事態をお知らせします。また、あらかじめ設定したメールアドレスへメールによる通知を行い、速やかな状況把握を促します。

<EDSS作動イメージ>

  1. ※3Emergency Driving Stop System
  2. ※4車速60km/h以上で作動
  • 東京地区希望小売価格
車型 主な仕様 エンジン/
トランスミッション
東京地区希望小売価格(円)
消費税抜 消費税込
LNG
QFG-CYJ78DG
・低床4軸車
・GVW25t
・キャブ付きシャシ
6UV1-TCN
243kW
(330PS)
9速AMT
35,053,000 38,558,300
CNG
QFG-CYJ78D
27,915,000 30,706,500

以上

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