2001年08月07日
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いすゞ 中型トラック「フォワード CNG(圧縮天然ガス)車」を改良

いすゞ自動車(株)は、中型トラック「 フォワード 」のCNG(Compressed Natural Gas=圧縮天然ガス)車に、車型の拡大や車体軽量化などの商品力向上を図り、8月7日より全国一斉に発売する。

今回の改良では、「フォワードCNG車」に ショートキャブ車を新規設定するなど、車型展開を拡大するとともに、軽量なアルミ合金製のCNG燃料容器を採用することで車体の軽量化を図った。

天然ガスは、イオウ分などの不純物を含まないクリーンな燃料であり、世界各地に存在し、その埋蔵量も石油を大きく上回ると言われ、将来の石油代替燃料として期待されている。 また、この天然ガスを燃料としたCNG車は 燃焼過程で発生するNOx(窒素酸化物)、HC(炭化水素)、CO(一酸化炭素)などの大気汚染物質の排出量が非常に少なく、さらにPM (Particulate Matter=粒子状物質)及び黒煙がまったく発生しないという特性を持っている。

いすゞは1996年に小型トラック「エルフCNG車」を、1997年に中型トラック「フォワードCNG車」を発売するなど積極的に商品開発を行い、着実に販売を伸ばしてきた。 そして今回 「フォワードCNG車」 の商品力を向上させることで、増大するクリーンエネルギー車の需要に応えることとした。

主な商品概要は次のとおり

【商品力の向上】

  1. 1フォワードCNG車に、標準キャブ車よりも長い荷台を確保できるショートキャブ車を新規設定、また、車両総重量を 14.5トンに増大させた新増トン車を追加設定した。 これにより、車型数を36車型と大幅に拡大し(従来は18車型)、幅広いユーザーニーズへの対応を図った。
  2. 2CNG燃料容器には、FRP繊維巻付補強を施したアルミ合金を採用し、車体の軽量化を図った。

【クリーンな排出ガス】

メタン(CH4)を主成分とした天然ガスを燃料とするため、

  1. 1PM及び黒煙はまったく排出しない。
  2. 2燃料中にイオウ分を含まないためイオウ酸化物(SOx)も排出しない。
  3. 3三元触媒と組み合せることでNOx、CO、HCを大幅に低減することができる。

これらにより、デイーゼル車の平成10年排出ガス規制値に対し、NOxを約70%、COを約50%、HCを約70%、PM/黒煙を100%と大幅に低減させた。(社内実験値)

《目標販売台数》フォワード CNG車 150台/年

<フォワード CNG車 キャブ付シャシ 東京地区希望小売価格>(消費税含まず)

車 型 エンジン 主な仕様 東京地区希望小売価格
KK-FRR33K4X改 6HA1 標準キャブ
GVW8トン
9,128,000円
KK-FRR33K4S改 6HA1 ショートキャブ
GVW8トン
8,884,000円
KK-FSR33G4改 6HA1 標準キャブ
GVW12トン
9,435,000円

以上

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