いすゞ自動車(株)は、大型トラック『ギガマックス』に、前軸にもエアサスペンションを採用したフルエアサス車を、また、ショートキャブ車にマキシルーフ仕様車を新規設定し、5月30日から全国一斉に発売する。
いすゞ自動車の大型トラック 『ギガマックス』 は日本で初めて後軸に4バッグエアサスペンションを採用し、1997年10月に発売された。この4バッグエアサスペンションは、荷台の振動を大幅に抑え、積み荷の輸送品質を改善できることから、高い評価を受け、カーゴ系大型トラックの、エアサス化を促進した。
今回、従来のリアエアサスペンション(4バッグ)に加え、前軸にもエアサスペンション(2バッグ)を採用したフルエアサス車を開発した。リア エアサス車に対し、さらに荷台振動を低減し、精密機械や医薬品など、荷台振動の影響を受けやすい商品の輸送に最適なトラックとなっている。 このフルエアサス車を、『ギガマックス』 シリーズの主力車型である6X2駆動車、8X4駆動車のインタークーラーターボ系エンジン搭載車に設定し、いすゞ エアサスシリーズの最高峰として、積極的に市場訴求を図ってゆく。
また、『ギガマックス』 ショートキャブ車に、キャブ上にベッドスペースを確保した マキシルーフ仕様車を設定した。 ショートキャブ車が持つ高い積載効率に加え、キャブ上にドライバーがゆったりとくつろげるスペースを確保することで、輸送の効率化と労働環境の向上を図っている。また、エンジン停止中でも稼動する蓄冷式エアコンを標準装備し、環境にも配慮した。
『ギガマックス』 フルエアサス車と、『ギガマックス』 マキシルーフ仕様車の主な特長は次の通り:
ギガマックス フルエアサス車
- 1輸送品質の向上
後軸を4つのエアスプリングで支持する「4バッグエアサスペンション」に加え、前軸もエアサスペンション(2バッグ)を装備。前後ともエアサスペンションとなることで、荷台安定性の向上と荷台振動のさらなる低減を達成し、輸送品質を大幅に向上させた。
- 2作業性の向上 (前後車高調整機能)
- フルエアサス車ならではの前後車高調整機能により調整幅が拡大し、荷台高さを上昇170mm、下降130mm調整することが可能となった。
- 前後を単独で車高調整できるため、傾斜地での荷台の水平確保に貢献でき、荷物の積み降ろしが容易となる。
- 3その他
マルチメーターに積載量を表示する積載量表示機能を標準装備した。 エアサス制御センサーを利用するため、積載量を精度よく測定することができる。
ギガマックス マキシルーフ仕様車
- 1ゆとりの休息空間
ルーフ上に、室内長1,140mm・室内幅2,360mm・室内高765mmのゆったりとした空間を確保しているため、ショートキャブ車ならではの高い輸送効率を損なうことなく、ドライバーのためのゆとりある休息空間を作り上げている。
- 2便利で快適な装備
- マキシルーフに、エンジンを停止しても約4時間冷房が可能な蓄冷式クーラーを標準装備し、快適な休息空間の実現と、仮眠中のアイドリング防止を両立させた。
- 大型昇降ハッチ(480mm x 660mm) と、昇り降りしやすい格納式ハシゴを採用し、ドライバーがスムースに昇降できるよう配慮している。
<目標販売台数> 『ギガマックス』 フルエアサス車 400台/年
『ギガマックス』 マキシルーフ仕様車 100台/年
≪ギガマックス フルエアサス車 東京地区希望小売価格≫ (消費税含まず)
車型 | 用途 | 主な仕様 | エンジン | 東京地区希望小売価格 |
---|---|---|---|---|
KL-CYJ51W3AXT | カーゴ系 アルミウィング |
エアコン リターダ |
6WF1-TC | 17,561,000円 |
KL-CYL51V3WAXT | カーゴ系 アルミウィング |
エアコン リターダ |
6WF1-TC | 16,819,000円 |
≪ギガマックス マキシルーフ仕様車 東京地区希望小売価格≫ (消費税含まず)
車型 | 用途 | マキシルーフの 主な仕様 |
エンジン | 東京地区希望小売価格 |
---|---|---|---|---|
KL-CYL23V3WSXT マキシルーフ仕様車 |
カーゴ系 キャブ付シャシ |
収納キャビネット 蓄冷式クーラー 格納式2段ステップ |
6SD1-TCS | 13,602,000円 |
以上