いすゞ自動車(株)は、大型「ギガ セミトラクタ」シリーズの「エアサストラクタ(EXD)」に、乗り心地が向上し、振動軽減等に多大な効果がある4バッグエアサスペンションを日本で初めて採用する等の改良を施し、8月6日より全国一斉に発売する。
輸送の効率化が求められている昨今、運行と荷役を分離出来るトラクタの作業性の高さが注目されており、大型車に占めるトラクタの割合も年々増加傾向にある。
この様な状況の中、いすゞ自動車(株)では、先ごろ『ギガ セミトラクタ』シリーズの一部車型に、トラクタ専用のターボエンジンを投入しラインナップの充実を図る等の改良を施し発表したが、引き続き今回は「エアサス車」についても改良を施した。
エアサスペンションを採用しているトラクタは、乗り心地に優れ、振動が軽減されるという長所がある他、トレーラ脱着時の連結作業が容易に行えるというメリットがある。今回の改良では、これら特長をさらに充実させるために次の様な追加・変更を行った。
- 1日本で初めて、リヤアクスルを4つのエアスプリングで支持する4バッグエアサスペンションを採用し、空車から積車まで常に最適なサスペンションストロークとばね定数を確保することにより、乗り心地の向上と荷台振動の軽減を実現した。
- 2エアサスならではのカプラ高調整装置の調整範囲を上方へ約135mm、下方へ約45mm最大リフト力15トンに増大するなど、連結・切り離し時の作業性の向上を図った。
- 3好評のトラクタ専用大排気量ターボエンジン 6WG1(450馬力、410馬力)をエアサス車にも採用し、ラインナップの充実を図った。
- 4ホイールベース長 3830mmを新規に設定し、法規枠最大の全長13.5m級のトレーラの牽引を可能にした。
- 5永久磁石式リターダをオプション設定した。
- 6運転席にSRSエアバッグとプリテンショナー付シートベルトを標準装備した。
- 7ハイルーフを標準装備とし、フロントグリルのデザインも専用タイプとしたトラクタ専用キャブを採用した。
<目標販売台数>300台/年
<ギガ エアサストラクタ 東京地区希望小売価格>(消費税含まず)
車型 | 駆動 | エンジン | 第5輪荷重 | 東京地区希望小売価格 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
EXD52E2 | 4×2 | 6WG1 (410馬力) |
9.5トン | 12、589、000円 | エアコン付 |
EXD82D2 | 4×2 | 12PE1 (450馬力) |
9.0トン | 12、755、000円 | エアコン付 |
EXD50D2 (ローリー) |
4×2 | 6WA1 (390馬力) |
10.2トン | 11、649、000円 |