
車両解説
1942年に陸軍省と商工省より商工省自動車技術委員会に対して、国産高級乗用車の仕様について検討依頼があった。
委員会では、いすゞ自動車の前身であるヂーゼル自動車工業など3社に仕様書を提出させて審査し、商工省から翌年6月までに試作車2台を完成するように指示が出された。
ヂーゼル自動車工業では、当時乗用車の生産を行っていなかったことから、約6か月という短期間での完成は困難と思われたが、全社一丸となって開発に取り組み、1943年9月に試作車を完成させた。
前輪にトーションバー独立懸架方式(どくりつけんかほうしき)を採用し、低燃費で乗心地も良く、路上試験等の結果はきわめて良好であった。
仕様
| エンジン型式 | GA60型 |
|---|---|
| 種類 | 水冷直列6気筒 |
| 排気量 | 4,390 cc |
| 最高出力 | 100 PS (74 kW) |
| 燃料 | ガソリン |
| 全長 | 5,500 mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,850 mm |
| 全高 | 1,800 mm |
| ホイールベース | 3,400 mm |
| 車両重量 | 2,200 kg |
| 乗車定員 | 7 人 |











