大型バスのエンジンルーム内のオルタネーター駆動ベルトが早期摩耗・亀裂する事例がございます。ベルトの寿命に関わる点検・作業のポイントについてお知らせします。
- 1対象車両
05.5~17年式ガーラ RU8J型車 - 2オルタネーター駆動ベルト(エンジン置き)の損傷事例
- 3オルタネーター駆動ベルト(エンジン置き)点検・作業ポイント
プーリー溝に異物が噛み込むとベルトが異物に乗り上げ、ベルトがプーリーに対し片当たりすることでベルトが損傷し亀裂に至ることがあります。
<プーリー溝の点検について>
ベルトの掛かる各プーリー溝を点検した際、下図のような異物(小石、砂利、錆、ベルト摩耗粉等)が挟み込んでいないか点検し、それらが見られた場合はワイヤーブラシ等で軽くこすり取り除いてください。
- 4オルタネーター駆動ベルト(シャシ置き)の損傷事例
ベルトの張力に不足があると、ベルトとプーリー間にスリップが生じ、早期にベルトが摩耗します。摩耗が進行するとベルトに亀裂が生じ破断に至ることがあります。入庫時に張力を確認すると低いことが確認されています。 - 5オルタネーター駆動(シャシ置き)の点検・作業ポイント
たわみからは張りすぎに見えていても、実際は張りが足りていない場合がありますので、工具での張力測定を推奨します。<張力の測定工具について>
張力の測定工具として、下記の特殊工具設定もございますので、ご購入を検討される際は、最寄りの販売会社にご相談ください。
<ベルトの張り点検について>
ベルトの張りを点検した際、基準から外れている場合は、ベルトの張りを調整してください。
以上