いすゞ自動車株式会社(以下 いすゞ)は、2005年1月1日から施行された自動車リサイクル法(使用済自動車の再資源化等に関する法律)に基づき、指定3品目(ASR※1、エアバッグ類、フロン類)の再資源化等の業務を実施しており、この度2004年度(2005年1月~3月)の実施状況等を公表した。
ASRについてはART(※2)に加盟し積極的にリサイクル・適正処理を推進、またエアバッグ類・フロン類については国内自動車メーカー等と共同で、有限責任中間法人自動車再資源化協力機構を設立し、効率良くリサイクル・適正処理を行っている。その結果、2004年度の再資源化率はシュレッダーダストで67.0%、エアバッグ類で91.9%を達成した。
また再資源化等に要した費用は3品目の総額で2,347万円、資金管理法人から払渡しを受けた預託金の総額は1,175万円、全体収支は1,171万円の赤字となった。いすゞは、今後も継続的に効率のよいリサイクルを推進し環境・社会により一層の貢献をしていく。
- ※1 ASR :
- Automobile Shredder Residue (自動車シュレッダーダスト)
- ※2 ART :
- Automobile Shredder Residue Recycling Promotion Team
(いすゞ自動車、スズキ、ダイムラー・クライスラー日本、日産自動車、日産ディーゼル工業、ピー・エー・ジー・インポート、フォード・ジャパン、富士重工業、マツダ、三菱自動車工業、三菱ふそうトラック・バスの11社で構成)
2004年度(2005年1月1日~2005年3月31日)の再資源化等の実績状況
(1)基準の遵守状況
品目 | 再資源化率 | 基準値 |
---|---|---|
ASR | 67.0% ※3 | 30%以上(2005年度~2009年度) |
エアバッグ類 | 91.9% ※4 | 85%以上 |
※3 ASR再資源化率 =
※4 エアバッグ再資源化率 =
(2)再資源化等の状況
品目 | 項目 | 再資源化状況 |
---|---|---|
ASR | ASR引取り総重量 | 289t |
ASRリサイクル施設※5への投入ASR総重量 | 209t | |
ASRリサイクル施設※5で生じた当該使用済み 自動車の廃棄物総重量※6 |
19t | |
ART使用済み自動車引取り総台数 | 1,438台 | |
委託全部再資源化※7で抑制されたASR総重量 | 11t | |
委託全部利用者で生じた使用済み 自動車の廃棄物総重量※8 |
0t | |
使用済み自動車引取り総台数 | 62台 | |
エアバッグ類 | 引取り・再資源化の総重量 | 3.7kg |
回収個数 | 28個 | |
作動個数 | 122個 | |
回収台数 | 22台 | |
作動台数 | 81台 | |
一部回収/一部作動台数 | 0台 | |
全部又は一部を再資源化したものの総重量 | 3.4kg | |
フロン類 | CFC引取り量 | 216.9kg |
HFC引取り量 | 90.9kg | |
CFC引取台数 | 541台 | |
HFC引取台数 | 240台 |
- ※5リサイクル施設とは自動車リサイクル法第28条で主務大臣の認定を取得したASR指定引取り場所のうち、施 行規則第26条に定める基準に適合した施設(「基準適合施設」)を示す。
- ※6ASRをリサイクルすることによって生じるスラグや飛灰等のうち、販売や処理されないで施設に残ったもしくは埋 立処分された廃棄物の総重量。
- ※7委託全部再資源化とは、自動車リサイクル法第31条で主務大臣の認定を所得した、全部再資源化業務委託先 (解体事業者、プレス・せん断処理業者)と委託全部利用者(電炉・転炉等)で、ASRを生じさせないで使用済み自動車を再資源化する仕組み。
- ※8委託全部利用者で鉄鋼製品を生産する際に生じるスラグや飛灰等のうち、販売や処理されないで施設に残った もしくは埋立処分された廃棄物の総重量。
(3)払渡しを受けた預託金および再資源化等に要した費用
品目 | 資金管理法人から払渡しを受けた預託金の総額 |
---|---|
ASR | \9,801,370 |
エアバッグ類 | \180,670 |
フロン類 | \1,772,100 |
合計 | \11,754,140 |
品目 | 再資源化等に要した費用の総額 |
---|---|
ASR | \21,553,796 |
エアバッグ類 | \157,371 |
フロン類 | \1,754,530 |
合計 | \23,465,697 |
以上