いすゞ自動車(株)は、小型トラック「エルフ」のワイドキャブ車に、低型4WD車を新規設定し、 10月3日より全国一斉に発売する。
前輪・後輪ともに駆動する4WD車は、滑りやすい路面でも安定した駆動力を確保することから 積雪地域を中心に高い需要がある。しかし、従来の直結式パートタイム4WDシステムでは構造上車高 が高くなり、乗降性や荷役性が悪くなるため、快適で使いやすい4WD車が求められている。 これらのニーズに対応するため、いすゞは1995年11月からエルフ 標準キャブ車に低型4WD車を設定。 雪道での高い走破性と、抜群の乗降性、荷役性を実現し、北海道や東北地方など積雪地域のユーザーから高い評価を 得てきた。そして今回、ワイドキャブ車にも 低型4WD車を追加することで、積雪地域での販売拡大を図って行く。
![いすゞエルフ低型4WDワイドキャブ KR-NPS72LAR-6EXA(2002-10)](/newsroom/assets/img/20021003_01_im01.jpg)
主な特長は次のとおり
- 1平成15年排出ガス規制 (新短期規制) 適合
- コモンレール式超高圧燃料噴射システムやPMキャタコンバータ(酸化触媒)などの 最新ディーゼルエンジン技術の投入により、排出ガスのクリーン化を実現。 平成15年排出ガス規制(*1) にいち早く適合するとともに、東京都環境確保条例(*2)と七都県市/六府県市指定低公害車制度 (*3)にも適合している。
- *1平成15年10月から施行される排出ガス規制。 現行平成10年規制値に対し、 NOx約30%、HC約80%、CO約70%低減されている。
- *2自動車が著しく集中している地域の大気環境を改善するため、東京都が定めた条例。
- *3NOxなど 排出ガス中の有害物質低減のため、各地方自治体ベースで排出ガスの 値を設け、適合する自動車を指定し、広く一般に周知、普及を図って行く制度。
- コモンレール式超高圧燃料噴射システムやPMキャタコンバータ(酸化触媒)などの 最新ディーゼルエンジン技術の投入により、排出ガスのクリーン化を実現。 平成15年排出ガス規制(*1) にいち早く適合するとともに、東京都環境確保条例(*2)と七都県市/六府県市指定低公害車制度 (*3)にも適合している。
- 2扱い易い4WDシステム
- 乗降性の向上
4WDシステムにビスカスLSD付センターデフ式フルタイム4WDを採用すると同時に、 フロントデフやサスペンションのレイアウトを見直すことでキャブの高さを低く抑え、小型トラックワイドキャブ 4WD車で トップクラスのキャブステップ高を実現した。
- 抜群の小回り性
インデペンデント・サスペンションを採用し、レイアウトを最適化することで抜群の小回り性 を実現するとともに、走行安定性と乗り心地を両立させた。
- 運転性・操作性の向上
ビスカスLSD付センターデフ式フルタイム4WDの採用により常に4輪が駆動するため、 2WD/4WDを切り替える必要が無くなると同時に、タイトコーナーブレーキング現象(*)の発生を抑え運転性・操作性が向上した。
(*:直結式パートタイム4WD車に起こる現象で、小さいコーナーを曲がる際、ブレーキがかかったような状態になる。)
- 乗降性の向上
- 3幅広い車型展開
- 積載量2トン車だけでなく、積載量3トン/3.5トン車も設定し、より多くの荷物を運搬できるよう配慮した。 また、ロング系だけではなく、超ロング系も設定し、ワイドキャブ 低型4WD車全体で12車型と、幅広いユーザーニーズへの対応を図った。
- 4その他
- クラッチペダルを操作せずに発進・変速・停止ができる、いすゞ独自のイージードライブシステム 「デュアルモードMT」を標準装備とし、快適性の向上を図った。
<目標販売台数> エルフ ワイドキャブ低型4WD車 300台/年
<エルフ ワイドキャブ 低型4WD車 東京地区希望小売価格>(消費税含まず)
車 型 | エンジン | 主な仕様 | 東京地区希望小売価格 |
---|---|---|---|
KR-NPS72LAR-6EXA(*) | 4HJ1 | ワイドキャブ・ロング 2トン・平ボディ |
4,216,000円 |
KR-NPS72PAR-6JXA | 4HJ1 | ワイドキャブ・超ロング 3トン・平ボディ |
4,366,000円 |
以上