2000年10月18日
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いすゞ世界最大のマリンエンジン販売会社、米国マーキュリー マークルーザーにポーランド生産の小型直墳ディーゼルエンジンを供給

いすゞ自動車(株)は、世界最大のマリンエンジン販売会社である、米国マーキュリー マークルーザー(本社: オクラホマ州スティルウォーター、以下マークルーザー)に、プレジャーボート等の船内外機用小型ディーゼルエンジンを供給する。 生産は、いすゞのポーランドにおけるディーゼルエンジン生産会社、いすゞモータース ポルスカ(以下ISPOL)が行い、2001年3月より開始する。 供給するエンジンは、現在ドイツ オペル社向けに供給している乗用車用エンジンをベースに、マリン用として改造したもので、排気量1.7リッター、4バルブ DOHCターボチャージャー付の燃料直接噴射式ディーゼルエンジンである。

マークルーザーは、米国のレジャー産業大手、ブランズウィックコーポレーションのマリン事業部門であるマーキュリーマリン社の一部門として、プレジャーボート用船内外機を全世界で販売、ガソリンエンジンでは世界シェア70%以上(1999年実績)を占めている。 同社は、近年の欧州マリン市場におけるディーゼルエンジン需要の高まりに応じて、ディーゼル部門の強化を図るため、新たな調達先を求めていた。 この度、いすゞの小型直墳ディーゼルの供給が決まったのは、いすゞの持つディーゼルエンジンメーカーとしての実績と、既に欧州市場で好評を博しているISPOL製エンジンの優秀性が認められたものである。 特に、マークルーザーは、高出力、高回転かつ軽量、コンパクトなエンジン性能を評価している。 いすゞは1.5リッターの小型から20リッターの大型クラスまで、フルラインでマリン用エンジンをラインナップしており、今後ディーゼルエンジン部門の強化を図ろうとしているマークルーザーの、いすゞに対する期待は大きい。そのため、今後も両社は供給機種の拡大について検討を進める計画である。

このエンジンの生産を行うISPOLでは、欧州におけるディーゼルエンジン需要の高まりと、ISPOL製エンジンの性能と品質に対する高い評価から、現在、高稼動の生産が続いている。 今年の生産台数は約16万台を計画(年初計画10万台)、2001年には、当初計画を1年前倒しして、年産約30万台体制(3直生産)となる予定である。

以上

《資 料》

マーキュリー マークルーザー Mercury Mercruiser

業務内容 :
ブランズウィックコーポレーションのマリン事業部門である
マーキュリーマリーン社の船内外機販売部門
所在地 :
アメリカ合衆国オクラホマ州スティルウォーター
代表者 :
バリー L. エラー Barry L. Eller
売上高 :
16億1,500万USドル(1999年)

ブランズウィックコーポレーション Brunswick Corporation

業務内容 :
プレジャーボート、マリンエンジン、フィットネス、ボーリング、
ビリヤード用品などで世界シェアトップの総合レジャー用品メーカー
所在地 :
アメリカ合衆国イリノイ州レイクフォレスト
代表者 :
ジョージ W. バックリー George W. Buckley
創立 :
1845年
売上高 :
42億8,400万USドル(1999年)

以上

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