2000年01月11日
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いすゞの2-3トン積小型トラック「エルフ」30年連続国内シェアNo.1を達成

いすゞ自動車(株)の小型トラック「エルフ」は、積載量2-3トンクラスのキャブオーバー型トラック市場における国内年間登録台数シェアで、1970年以来30年連続ナンバーワンを達成した。(自販連及びいすゞ調べ)1999年暦年の登録台数は37,267台、シェアは36.3%を記録し、エルフは名実ともに小型トラックの 代名詞となっている。

いすゞエルフは1959年の発売以来、その時代の要請に対し、先進技術と市場ニーズを先取りした商品で応えてきた。1960年に小型トラックで日本初のディーゼルエンジン搭載車を発売、1973年にはクラス初の直接燃料噴射式ディーゼルエンジンを搭載した。環境との共生と省資源が求められる現在、最新型のディーゼルエンジンには、新分配型高圧燃料噴射システムやEGRなど、最新の排出ガス低減技術が採用されている。
また、ドライバーの快適性と作業性の向上を常に追求し、集配作業に最適なフラットロータイプ (1974年)やキャビンスペースの広いワイドキャブ(1980年)、フロント独立懸架式サスペンション (1990年)などを他社に先駆けて採用するなど、ユーザーの視点から商品力の向上に努めてきた。
さらに、エルフはキャブのスタイリングやボディカラーでも、常に市場のトレンドセッターとなってきた。1968年に採用したブルーのボディーカラーはエルフブルーとして親しまれ、1984年から導入したホワイトのカラーは、現在このクラスのスタンダードカラーになっている。

エルフは、その高い信頼、耐久性と利便性から、国内のみならず海外でも高い評価を得ている。 中国では年間約4万台のエルフ(海外名Nシリーズ)が現地生産されており、エルフのスタイルが小型トラックのスタンダードとなっている。また北米では、いすゞとGMの両ブランドで年間約2万5千台を販売している。
米国製トラックにはないキャブのチルト機構や、都市部での配送に最適な取り回しの良さが人気で、同クラス(クラス3-4)の輸入車部門では、1986年から1999年まで14年連続シェアナンバーワン(いすゞブランド)を記録している。

【積載量2―3トントラックの登録データ(過去5年)】

  全需(台) エルフ登録台数(台) シェア
1995年 168,739 57,487 34.1%
1996年 177,232 60,927 34.4%
1997年 159,493 56,618 34.4%
1998年 112,899 40,559 35.9%
1999年 102,614 37,267 36.3%
(自販連及びいすゞ調べ)

【生産累計】

1959年 6月 生産開始
1978年 9月 100万台達成
1988年10月 200万台達成
1995年 6月 300万台達成
1999年12月末 3,569,000台

【歴史】

1959年 初代エルフ2トン積ガソリン車発売
1960年 小型トラックで日本初のディーゼルエンジン搭載車発売
1970年 二代目エルフ発売 3トン積をシリーズに追加
1972年 FF小型トラックエルフ「マイパック」発売
1973年 直噴式ディーゼルエンジン搭載
1974年 フラットロータイプ発売
1975年 三代目エルフ発売
1980年 エルフ「ワイドキャブ」発売
1984年 四代目エルフ発売
1990年 フロント独立懸架式サスペンション採用
1991年 電子制御4速オートマチックトランスミッションを採用
1993年 五代目エルフ(現行)発売
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