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ヒルマン ミンクス MarkⅥ PH10型

車両解説

第二次大戦後、国産乗用車の性能向上と量産体制の整備が急務となり、日本の自動車業界に欧米乗用車会社との提携(ていけい)の動きが強まった。

いすゞ自動車は1953年2月、英国のルーツモータース社と技術援助協定を結び、大森工場でヒルマンミンクスのノックダウン組立を行うことになった。
9月に最初のノックダウン部品が横浜港に入り、10月には1号車が完成した。

英国風高級感溢(あふ)れる乗用車として好評を博し、翌年7月には早くも生産台数が1,000台を超えた。
技術移転と共に国産化比率も高め、1957年10月までには全部品が国産化された。

仕様

エンジン型式 GH10型
種類 水冷直列4気筒
排気量 1,265 cc
最高出力 37.5 PS (28 kW)
燃料 ガソリン
全長 4,061 mm
全幅 1,575 mm
全高 1,524 mm
ホイールベース 2,362 mm
車両重量 956 kg
乗車定員 4 人

受賞

自動車技術会「日本の自動車技術240選」

車名の由来

「ヒルマン」は、ルーツモータース社の創立者、ウィリアム・ヒルマン氏の名から由来。「ミンクス: Minx」とは「おてんば娘」の意味。

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