いすゞ自動車(株)は、12月4日にグループのディーゼルエンジン生産累計台数が1,500万基に達し、藤沢工場でラインオフ式を挙行した。
生産累計1,500万基目となったのは、スウェーデン サーブ社へ供給される「6DE1型」エンジンで、「欧州排ガス規制EuroIII」に適合した、最新鋭の3リットルV6ディーゼルエンジンである。
いすゞは、1938年(昭和13年)からディーゼルエンジンの量産を川崎工場で開始、以来生産拠点をタイ、インドネシア、中国、ポーランド、北米に拡大しながら、63年間で生産累計1,500万基を達成した。
生産台数は、1985年に累計500万基、1994年に1,000万基を達成し、生産開始より約64年で1500万基に到達した。
現在、いすゞでは1.1リットル(3LB1型)産業用エンジンから、30リットル(10TD1型)トラック用エンジンまで、13機種にのぼるディーゼルエンジンを生産しており、いすゞ車両のみならず、GMグループをはじめ、世界の自動車、産業機器、船舶メーカーに供給している。
ディーゼルエンジンは、その熱効率の高さから燃費に優れ、その結果CO2排出量が少ないため、化石燃料枯渇、地球温暖化防止に極めて有効な内燃機関として注目されている。
西ヨーロッパでは、全乗用車に占めるディーゼルエンジン車の比率が、1995年の22.2%から、2000年には32.3%に増加しており、近い将来50%を超えると見られている。また今後は排出ガスのクリーン化技術の発達により、北米をはじめ世界中での需要増加が期待されている。
いすゞは、これまで長年培った技術力をベースに、さらなる排出ガスのクリーン化に全力で取り組んでおり、「次世代超クリーンディーゼル」の開発を進めると共に、今後も高性能で高品質なディーゼルエンジンを世界中に供給して行く。
各生産拠点のディーゼルエンジン生産累計及び生産開始年月日
- 藤沢工場 <1962年(S37)/12~ > ※ 911万台
- 川崎工場 <1938年(S13)/8 ~ > 297万台
- 栃木工場 <1990年(H2) / 8~ > 77万台
- 北海道工場<1987年(S62)/ 5~ > 172万台
- ISPOL (ポーランド共和国 ティヘ市)<1999年/ 6~ > 34万台
- DMAX (アメリカ合衆国 オハイオ州)<2000年/ 7~ > 9万台
- ※タイ、インドネシア、中国で生産しているエンジンは藤沢工場で生産しているものと同型式のため藤沢工場生産台数に算入。
以上