2015年10月28日
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いすゞ、大型トラック「ギガ」をフルモデルチェンジ

いすゞ自動車株式会社(本社:東京都品川区、社長:片山 正則、以下「いすゞ」)は、大型トラック「ギガ」シリーズで主力の単車系(6UZ1型エンジン搭載車)をフルモデルチェンジし、本日より全国一斉に発売します。

大型トラック「ギガ」

新型「ギガ」は、労働力不足や運行コストの低減などの課題、環境や安全に対するニーズの高まりを受け、車両単独性能の追求から「運ぶ」システムへと進化し、お客様の稼働をサポートしていきます。お客様ニーズと次世代トラックのあるべき姿を見据え、快適な運転環境の実現、省燃費の追求、トータルセーフティの追求、高積載の確保、情報通信による遠隔サポートといった5つの視点で、その性能を磨き上げました。

主な改良点は以下の通りです。

【エクステリア】

新空力骨格キャブにより、空気抵抗を低減させると同時に、昇降ステップやグリップ等を効率よく、かつ美しくレイアウトするなど、使い勝手と経済性能を両立しました。

機能美を追求したフロントフェイスで、大型フロントグリルおよび大型インタークーラーにより冷却性能が向上しました。

【インテリア】

運転操作性の向上として、セミラウンドインパネを採用しました。スイッチ類をメーター・インパネ周りに集約し、また使用頻度に合わせてゾーン分けして機能的に配置することで、運転時の操作性や識別性が向上し、より効率的な操作が可能となりました。また、ステアリングスイッチと4インチ液晶モニターのマルチインフォメーションディスプレイを採用することにより、安全で負担のない操作を可能にします。

シートのホールド感や調整機能、通気性などを改善し、より快適な室内空間となりました。

【エンジン】

6UZ1エンジン本体を改良しました。ターボチャージャーの仕様変更、インタークーラーとラジエーターの大型化、EGRクーラーの高効率化、サプライポンプの変更、新インジェクターの採用、超高圧コモンレールの採用により、低・中回転域のトルクアップを図り、燃費が向上しました。

通常の運転操作でエンジンの自動停止と再始動が可能な「ecostop」をカーゴ系およびダンプ系に標準装備し、アイドリング時の燃料消費削減に貢献します。(一部車型を除く)

【トランスミッション】

進化した自動式変速トランスミッション「Smoother-Gx」により、スムーサーのシフトショックを低減し、より滑らかな発進を実現しました。また、エンジンリターダを採用することで補助ブレーキの制動力も向上しています。

6UZ1-TCSエンジン、スムーサーGx12段の車両に「Smartグライド」を設定しました。下り坂などで一定走行中、アクセルを軽く踏んでいる際に自動でクラッチを切り、車両の走行慣性を有効活用した省燃費運転を実現します。

【トータルセーフティの追求】

プリクラッシュブレーキでは、従来の衝突被害軽減ブレーキ機能に加え、移動障害物に対する衝突回避支援機能を追加しました。障害物を検知する手段をミリ波レーダーによる単独検知から、ミリ波レーダーとカメラを併用する二重検知にすることで、前方の検知精度が大幅に向上しました。

車線逸脱警報(LDWS)の採用により、カメラが走行車線を認識し、車両が走行車線から逸脱するとシステムが判断した場合、警報音と4インチ液晶モニターの画面表示で警告します。

【高積載の確保】

フルモデルチェンジによる重量増を最低限に抑制しました。

【情報通信による遠隔サポート】

データ通信とインターネットを融合し車両データを遠隔で解析する仕組み「MIMAMORI」を標準搭載します。コンプライアンス遵守、エコドライブ指導等に有益な様々なサービスを提供するだけではなく、従来わからなかった車両コンディションが、インターネットを介して、お客様からも容易に確認することが可能となります。

「MIMAMORI」で事前に入手した車両データを活用した高度純正整備「PREISM」により、正規ディーラーならではの高品質な整備で、お客様の車両の安定稼働確保を強力にバックアップします。

<目標販売台数>

8,000台/年

<東京地区希望小売価格>

車型 主な仕様 エンジン/
トランスミッション
東京地区希望小売価格
消費税抜 消費税込
QPG-CYJ77B ・平成27年度燃費基準+5%達成
・ポスト新長期排出ガス適合
・平成21年低排出ガス車認定取得
・プリクラッシュブレーキ標準装備
・ミリ波車間ウォーニング標準装備
・ミリ波車間クルーズII標準装備
・車線逸脱警報(LDWS)標準装備
・IESC標準装備
・ecostop標準装備
6UZ1-TCS
12速 AMT
21,682,000円 23,416,560円

「プリクラッシュブレーキ」「車線逸脱警報(LDWS)」は、ドライバーの安全運転を支援するシステムであり、車両の限界を超えた走行を可能にするものではありません。本装置を過信せずに常に安全運転を心掛けてください。

以上

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