いすゞ自動車株式会社(以下、いすゞ)は、ウクライナにおいて、トラック・バス販売の合弁会社である『いすゞウクライナ』 [ Isuzu Automotive Company, Ukraine ] を設立し、Bogdan　Corporation(以下、バグダン社)が生産するトラック及びバスの販売をおこなう。

新会社は、バグダン社と双日株式会社(以下、双日)との合弁により、資本金は2,500万グリブナ(約5億円)で、2006年4月末に設立の予定。各社出資比率はバグダン社50％、いすゞ30％、双日20％となる。
いすゞ、バグダン社、双日の3社は、2005年7月の同国ユーシチェンコ大統領来日時に、同国内での共同事業であるトラック・バス事業の更なる拡大を図ることを合意し検討をして来たが、この度、トラック・バス販売合弁会社を設立することで合意し、合弁契約に調印した。

ウクライナでは、1999年より、バグダン社がいすゞの小型トラック(エルフ)のプラットフォームを使用して小型バスを生産・販売しているが、近年その台数が大きく伸びており、いすゞブランドの知名度も着実に上がって来ている。　また、今後も台数の拡大が望めることから、バグダン社でのトラック･バス生産規模の拡大とともに、いすゞウクライナでは周辺諸国への輸出も視野にいれた販売事業をおこなう。

ウクライナの自動車市場は、同国の順調な経済発展により、1995年には3万台規模から、2005年には1７万台レベルまで着実に拡大してきている。このなかで、いすゞエルフをベースとするバグダン製バスは、1999年の販売開始以来、その商品力の高さにより、バグダン向け初年度出荷実績9台から、2003年には1,610台へと急速に拡大し、2005年は3,123台を出荷した。2006年は3,500台を見込んでいる。また、将来的には周辺諸国への輸出も含めて年間20,000台規模の販売を目指している。