いすゞ自動車株式会社
Applied Intuition, Inc.
いすゞ自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長COO:南真介、以下「いすゞ」)とApplied Intuition, Inc.(本社:アメリカ合衆国カリフォルニア州、共同創設者兼CEO:Qasar Younis/共同創設者兼CTO:Peter Ludwig、以下「Applied Intuition」)は、レベル4自動運転トラックを共同で開発することなどを目指す戦略的提携契約を締結しました。いすゞとApplied Intuitionは最大5年間にわたるアライアンス戦略でレベル4自動運転トラックの共同開発を加速させます。いすゞはApplied Intuitionが有するシリコンバレーの先進技術を活用して、自動運転事業を早期に開始し、「物流2024年問題」をはじめとする物流における社会課題の解決をリードしてまいります。
いすゞは4月に公表した中期経営計画「ISUZU Transformation - Growth to 2030(IX)」において、自動運転ソリューションを新事業の柱として確立することを掲げています。IXでは2027年度から日本・北米を起点に自動運転レベル4のトラック・バス事業を開始することを目指しており、いすゞはその大きな原動力とするため、このたびApplied Intuitionと戦略的提携契約を締結し、日本の幹線輸送向けの自動運転技術開発を進めていきます。
この提携により、いすゞは先進の自動運転技術を獲得するとともに、日本の幹線輸送向けのレベル4自動運転トラックを開発します。具体的には、2026年度に、いすゞが規定するODD*(運行設計領域)のもとでモニター実証を行い、2027年度中の自動運転レベル4のトラック事業の開始を目指します。
いすゞとApplied Intuitionは、この提携を通じて長期的なパートナーシップを構築し、自動運転ソリューションを次のフェーズへと進めることで、新たな「運ぶ」を創造してまいります。
いすゞ 社長COO 南真介
今回のApplied Intuitionとの提携は、自動運転技術開発を飛躍的に前進させることにつながり、2027年度中に自動運転レベル4のトラック事業を開始するいすゞの計画は盤石かつ確実なものとなったと考えます。また、Applied Intuitionの先進技術はいすゞがIXで掲げた「新技術でお客さまと社会の課題を解決する新事業に挑戦」を実現していくうえで、強力な原動力になることを確信しています。
Applied Intuition 共同創設者兼CEO Qasar Younis
Applied Intuition は自動車メーカーのお客さまが次世代技術を車両に導入できるよう支援する事業を行っています。今回のケースでは、いすゞと協力して商業トラック向けの自動運転を推進しています。Applied Intuition がエコシステム内の他の企業と異なるのは、我々のお客さまが成功しなければ当社も成功しないという点です。そのため、世界最大のトラックメーカーの1社であるいすゞが商業トラックのニーズを解決すると同時に社内の能力を開発するサポートができることを楽しみにしています。
- 名称:
- いすゞ自動車株式会社
- 設立:
- 1937年4月
- 代表者:
- 代表取締役 取締役社長COO 南真介
- 従業員数:
- 45,034名(2024年3月末時点)
- 事業内容:
- 自動車・輸送用機械器具・原動機等の製品およびその部品ならびに関連する資材・用品の製造・販売
- WEBサイト:
- https://www.isuzu.co.jp/
- 名称:
- Applied Intuition, Inc.
- 設立:
- 2017年
- 代表者:
- 共同創設者兼CEO Qasar Younis
共同創設者兼CTO Peter Ludwig
- 事業内容:
- Applied Intuitionは、安全でインテリジェントなマシンの導入を世界中で加速させる車両ソフトウェアのTier 1サプライヤーです。2017年に設立されたApplied Intuitionは、信頼性のあるADAS/ADツールチェーン、世界クラスの車両プラットフォーム、高度な自律スタックを提供し、お客さまが市場投入するまでの時間を短縮、高品質のシステムを構築し、次世代のユーザー体験を実現できるよう支援します。世界の自動車メーカー上位20社のうち18社が、Applied Intuitionのソリューションに信頼を寄せ、最新の自動車生産を推進しています。Applied Intuitionは自動車、トラック、建設、鉱業、農業、防衛産業向けにサービスを提供しており、カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、ミシガン州アナーバー、デトロイト、ワシントンD.C.、ミュンヘン、ストックホルム、ソウル、東京にオフィスを構えています。
以上
- *ODD:Operational Design Domainの略。「運行設計領域」と呼ばれ、自動運転システムが作動する前提となる走行環境条件を指す。道路・地理・環境などすべての条件が満たされない限り、機能・作動させない設定にすることで、安全な自動運転走行を確保する。