「はこぶ」の世界をささえる人々

救急救命士とはどのような仕事ですか?

救急隊員は、病気の人やケガをした人を救急車で病院へ運ぶ仕事をしています。
その中でも、お医者さんの指示しじをうけながら、病気の人やケガ人に点滴てんてきをしたり、くすりを入れたり、息がしやすくなるよう、特殊とくしゅ資器材しきざいをつかい、助けたりすることができる国家資格しかく(国がみとめた大切な資格)を持っているのが救急救命士です。事故じこ災害さいがい現場、救急車の中などで、症状しょうじょうが悪化したり命が失われたりしないように適切てきせつな手当てをします。

救急救命士を目指したきっかけは?

わたしの母親は看護師かんごしをしていたので、子どものころから救急隊の人たちと会うことがありました。それで「救急救命士」という仕事に興味きょうみをもちました。いろいろ調べてみると、あわただしい現場でも落ち着いて人を助けるところがかっこいいと思い、「わたしも救急救命士になりたい!」と思いました。

救急救命士になるにはどうしたらいいの?

救急救命士というのは国家資格なので、試験を受けて合格しなくてはいけません。それにはいろいろな方法があるのですが、わたしは高校卒業後に専門せんもん学校で勉強をして資格をとりました。そのあと、横浜市の消防官しょうぼうかんになるための採用さいよう試験を受けて合格して、今にいたっています。先に消防官になってから国家資格をとる方法もありますが、どちらにしてもたくさん勉強しないとなれません。

出動するときはどんなことを考えていますか?

119番に電話した人や、病気の人やケガ人から話を聞いて、「どんなことがあったのかな?」と考えます。そして、病気の人やケガ人をどうしたら早く安全に病院へ連れていくことができるかを自分で考えたりみんなで相談したりしています。

救急車の中ではどんな活動をしていますか?

具合が悪い人やケガをした人の様子を見て、本人やその家族などから話を聞きます。そしてお医者さんや病院に連絡れんらくをして、できるだけ早く病院へはこびます。

現場や救急車のなかでは、病院で治療ちりょうをするために必要なことを聞いたり、点滴てんてきやくすりを使った処置しょちをすることもあります。命を助けるために、またいたい思いをする時間が少しでも短くなるように、処置を行います。

印象いんしょうに残っている出動エピソードを教えてください。

救急車で消防しょに帰る途中とちゅう、目の前で車とバイクがぶつかる事故じこがありました。バイクが近くを歩いていた人と救急車にぶつかって、ケガ人が2人出ました。救急救命士としてすぐに現場で対応たいおうして、ケガをした人を病院まではこびました。とてもめずらしいケースですが、このできごとはとても心に残っています。

救急車にまつわるトリビアや秘密ひみつを教えてください。

救急車には「救急」という文字が左右反対に書かれています。これは、車のミラーで見たときに、ちゃんと読めるようにするためです。

仕事をしていてやりがいを感じるときは?

一刻いっこくをあらそうような重大なケガや病気になってしまった人をすぐに病院へ運ぶことができたときや、心臓しんぞうが止まってしまった人が元気になって生活できるようになったときは、「この仕事をしていてよかった!」と強く思います。消防署にお礼を言いにきてくださる方もいて、そういうときはとてもうれしいです。

仕事で大変だと感じることはありますか?どのように乗りこえていますか?

現場では、すばやく正しい判断はんだんをしないといけないことがとても大変です。まちがった判断をしないように、毎日しっかりと訓練したり、勉強したりしています。病院などで行われる勉強会に参加したり、いざというときに消防隊の方とうまく連携れんけいできるように訓練をおこなったり、コミュニケーションをとったり、何もないときにこそしっかり準備じゅんびをしておくことが大切だと思っています。

お休みの日はどのようにすごしていますか?

これまでは友だちや同じ職場しょくばの人とキャンプやゴルフ、スノーボードなどを楽しむことが多かったのですが、最近、子どもが生まれたばかりなので、子どもといっしょに休日をすごすことが多くなりました。子どもの成長を感じる時間がとてもうれしいです。

まとめ

救急救命士は、急な病気やケガが起きたとき、だれよりも早く現場にかけつけます。
人を病院へ運ぶだけでなく、 現場の状況じょうきょうを見て、どうしたら助かるかを考え、手当てをしながら次の場所へつないでいく仕事です。すばやく正しい判断が、命を助けることにつながる大切な仕事なのです。