トラックのリースについて解説!

トラックリースのメリットとは?リースの種類や、購入・レンタルとの違いも解説!

パソコンや電話・ファックス等のオフィス機器と同じように、近年ではトラックもリースで導入することが一般的になってきています。
本記事では、買い替えや増車など、トラックの導入をお考えの方に向け、トラックのリースにについて、その種類やそれぞれの特徴、メリット・デメリットを詳しく解説していきます。自社でトラックを購入する際の参考にしてください。

トラックの「リース」とは?

トラックのリースとは、リース会社がお客様の希望するトラックを購入し、そのリース会社が所有する(購入した)トラックを、特定のお客様に、一定の料金(毎月定額)で、契約期間のあいだ、お貸しする取引です。

「レンタル」や「購入」との違いは?

クルマ選びやお支払い方法、車検証上で所有者なのか使用者なのか等で違いがあります。基本的な違いを、以下で、詳しく解説します。

レンタルとの違い

リースもレンタルも、トラックを貸す/借りるという意味では同じですが、期間やクルマ選びなどでは違いがあります。リースと購入レンタルの違いについて、整理して解説していきます。

違い① 契約期間

リースの場合、数年〜の年単位での契約が一般的で、レンタルに比べ、長期間となります。
レンタルの場合、1日〜長くて数ヶ月の契約が一般的で、リースに比べ、短期間となることが多いです。

違い② クルマ選び

リースの場合、借主(お客様)を特定の相手としており、購入の場合と同様、お客様が車種/車型/仕様を自由に選べ、新車のトラックをお使いいただけます(リース会社が新車を購入してお客様にリース)。
レンタルの場合、借主(お客様)を不特定の相手としており、レンタル会社が既に保有しているトラック(車種/車型/仕様)のなかからの選択となります(レンタル会社が既に保有している車両をお客様にレンタル)。

違い③ 支払方法

リースの場合、リース料金は、毎月定額払いとなります。
レンタルの場合、レンタル料金は、都度払いとなります。

違い④ 所有者/使用者

リースの場合、車検証上の所有者はリース会社で、使用者がお客様となります。
レンタルの場合、車検証上の所有者/使用者ともにレンタル会社となります。

購入との違い

クルマ選びはリースの場合でも、購入と同じように、お客様がトラックの車種/車型/仕様を自由に選べ、新車での導入になります。また、リースでは車両の将来価値を予め残価としてお支払いから差し引くことができますので使用期間中のお支払額を軽減することができます。以下でリースと購入の違いについて、整理して解説していきます。

違い① 支払方法

リースの場合、リース料金は毎月定額払いとなります(初月のリース料金の準備だけで、最新の新車の使用開始が可能)。
購入の場合、一括でも割賦でも、最新の新車購入のために資金調達が必要となります(特に一括や頭金で多額の資金調達が必要)。

違い② 所有者/使用者

リースの場合、車検証上の所有者はリース会社で、使用者がお客様となります。
購入の場合、車検証上の所有者/使用者は、一括購入と割賦購入で異なります。
一括購入の場合、車検証上の所有者/使用者ともにお客様となります。
割賦購入の場合、車検証上の所有者はクレジット会社または販売会社(ディーラー)となります(返済期間中は所有権留保となるため)。

リースの種類

リース契約に、点検整備を含むか否かで、リースは、「ファイナンスリース」と「メンテナンスリース」に大きく2つに分かれます。

ファイナンスリース

毎月のリース料金に、トラックの車両代のほか契約期間中の税金・保険関係の費用のみが含まれるリースです。点検整備に関する費用はお客様の負担となります。

メンテナンスリース

毎月のリース料金に、トラックの車両代のほか契約期間中の税金・保険関係の費用に加え、車検・定期点検・故障修理※といった点検整備も含まれるリースです。お客様は常に最適に整備された車両がご使用になれます。
※:契約内容により範囲は異なります。

ファイナンスリース・メンテナンスリースのメリット・デメリット

点検整備を含むか否かで、リース料金の額に差がでますが、その分メリットやデメリットにも差が出ます。詳しく解説していきます。

ファイナンスリースのメリット・デメリット

ファイナンスリースは、毎月のリース料金がメンテナンスリースよりも低くなりますが、車検や故障時にコストが発生します。メリット・デメリットを整理して解説します。

メリット

毎月のリース料金に、点検整備を含まないため、メンテナンスリースに比べ、毎月のリース料金は安価になります。

デメリット

毎月のリース料金に、点検整備を含まないため、車検時や故障時に、リース料金以外に費用が発生します。

メンテナンスリースのメリット・デメリット

メンテナンスリースは、毎月のリース料金はファイナンスリースよりも高くなりますが、トラックのメンテナンスに関するコストが明確化・平準化します。メリット・デメリットを整理して解説します。

メリット

毎月のリース料金に、点検整備を含むため、車検時や故障時も、追加費用が発生せず、トラックのメンテナンスに関するコストが平準化・明確化でき、資金計画も立てやすくなります。そのほか、車検手続きや整備に関する車両管理業務も軽減でき、人的・物的コストが削減できます。常に最適に整備された車両が使用できるため、お仕事中の車両トラブルも抑えられます。

デメリット

毎月のリース料金に、点検整備を含むため、ファイナンスリースに比べ、毎月のリース料金は高価になります。

リース終了後のトラックの取り扱い

リース終了後のトラックについては、契約時のリース形態(購入選択権※の有無など)により、「買い取り」「再リース」「返却」を選ぶことができます。以下で、詳しく解説します。
※:購入選択権とは、あらかじめ決まった時期(契約終了時)に、決められた価格で買い取ることができる権利のことです。リース形態により、車両の残価(残存価格)の設定≒リース料金が変わってきます。

トラックを「買い取り」

リース契約時に「購入選択権有り」で契約していた場合、リース終了後に、契約期間中に使用していたトラックを買い取ることができます。「購入選択権有り」での契約の場合、買い取り以外に、使用していたトラックの再リースや返却(リース終了)の選択も可能です。

トラックを「再リース」

リース終了後に、再リース契約することで、契約期間中に使用していたトラックを、再リース契約の期間のあいだ、延長して使い続けることができます。
前のリース契約が「購入選択権無し」の契約であっても、再リース契約は可能です。但し、車両返却を前提とした契約では、再リース契約はできません。

トラックを「返却」

契約期間終了時に、契約期間中に使用していたトラックを、リース会社に返却して、リース終了となります。

「買い取り」「再リース」「返却」のメリット・デメリット

リース終了後のトラックをどう取り扱うか(買い取り/再リース/返却)は、契約時の取り決めで選択できる内容が決まります。「買い取り」「再リース」「返却」それぞれのメリット・デメリットを解説します。

「買い取り」のメリット・デメリット

リース終了後、トラックを買い取る場合、車両がお客様の資産となる反面、買い取りに伴うコストが発生します。「買い取り」のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

メリット

契約期間中に使用し使い慣れたトラックを使い続けることができます。リース会社の所有物であった車両を、お客様が買い取ることにより、車両はお客様の所有物となり、資産となります。

デメリット

リース終了後、契約期間中に使っていたトラックを買い取るには、リース契約時に「購入選択権有り」での契約が必要となります。つまり、契約時の段階で、あらかじめ「買い取り」の可能性を想定しておく必要があります。 一般に、「購入選択権有り」の契約では、「購入選択権無し」の契約に比べ、車両の残価が低く設定され、毎月のリース料金が高く設定されます。
実際に、購入選択権を行使して、トラックを買い取る場合には、権利行使価格を支払う必要があります。

「再リース」のメリット・デメリット

リース終了後、再リース契約すると、トラックを買い取ることなく、使ってきた車両を使い続けることができますが、再リース契約を続けた場合、都度、契約が必要だったり、車両の経過年数に伴い、想定外のメンテナンスが必要となる可能性も高くなります。詳しく解説していきます。

メリット

再リース契約することで、「買い取り」時のような費用が発生することなく、前の契約期間中に使用し使い慣れたトラックを、再リースの期間のあいだ、使い続けることができます。
前の契約時からリース終了後に車両の買い取りを考えていないのであれば、契約時に「購入選択権無し」の契約にすることで、「購入選択権有り」の契約に比べ、車両の残価(残存価格)が高く設定され、毎月のリース料金が低く設定されます(差をつけないケースもあります)。

デメリット

再リース契約を繰り返し、使い慣れたトラックを使い続けることもできますが、一般に、再リースの期間は、前の契約の期間よりも短くなってしまうので、長く使い続けるほど契約回数が増え、煩雑になってしまいます。
また、ファイナンスリースで再リースを続けた場合は、車両の年数が経過しているためメンテナンスコストが高額になる可能性も高くなります。

「返却」のメリット・デメリット

購入選択権の有無にかかわらず、どのようなリース契約でも、トラックの返却は可能です。そのため、前の契約によっては結果として割高なリース料金を支払ってきたことになる場合があります。詳しく解説していきます。

メリット

車両返却後、新たなリース契約で新たなトラックを導入すれば、契約期間ごとに、最新の新車を乗り継ぐことができます。
契約時からリース終了後にトラックの買い取りや再リースを考えていないのであれば、契約時に必ず車両を返却することを前提とした契約にすることで、一般的な「購入選択権無し」の契約よりもさらにトラックの残価(残存価格)が高く設定され、毎月のリース料金がよりいっそう低く設定されます。

デメリット

リース終了後のトラックの取り扱いとして、「購入選択権有り」の契約でも「購入選択権無し」の契約でも、車両の返却は可能です。そのため、「買い取り」や「再リース」が選べる契約で、リース終了後にトラックを返却した場合、必ず車両を返却すること前提とした契約に比べ、割高なリース料金を契約期間中は払ってきたことになってしまいます。

トラックのリース導入が増えている理由

国内の自動車販売が伸び悩む一方で、リースによる、支出の平準化(資金計画が立てやすい)や、車両管理業務の軽減(本業への専念できる)などのメリットが徐々に浸透してきたため、リース保有台数の規模は拡大傾向にあります。
参考:https://jala.or.jp/library/lease01.html

リース導入の増加理由

リース契約により、車両管理コスト軽減や、納税、保険の付保等の管理業務の効率化などのアウトソーシングニーズが高まってきたことによると考えられます。

トラックのリース契約の流れ(いすゞの場合)

まずは、①お問い合わせ、②トラックの仕様や契約内容の商談開始、③メンテや購入選択権の有無などリース形態の選択、④お見積り、⑤審査、⑥契約、⑦納車(リース開始)といった流れになります。

①お問い合わせ

いすゞのWEBサイトからお問い合わせ、またはELFホットラインや最寄りのいすゞ販売会社へご連絡いただければ、ご購入同様、いすゞ販売会社の営業担当者がご連絡させていただきます。

②商談開始

平ボディ、バンはもちろん、ダンプなどの特装系車両まで、ご購入同様、お客様のご要望に沿った車両のご提案をさせていただきます。

③リースの契約形態の選択

まず、ファイナンスリースかメンテナンスリースかをお選びいただき、さらに、❶メンテナンスリースの場合はメンテタイプ(スタンダードタイプ/ライトタイプ)、❷リース形態(購入選択権の有り/無し、返却コース)、❸下取金/頭金の充当(下取車または頭金がある場合、月々のリース料金に充当)、をお選びいただきます。

④リース料金のお見積り

ご希望のリース期間と月間走行距離をお伝えください。お客様の使用状況に応じたリース料金のお見積りをご案内させていただきます。

⑤審査

「自動車リース申込書」に必要事項をご記入いただき、審査をさせていただきます。
*審査の内容によっては別途ご用意いただく書類がございます。

⑥リース契約

ご契約はいすゞグループのリース会社「いすゞリーシングサービス」との契約となります。
*所定の「自動車リース契約書」等にご捺印いただきます。車両登録に必要な書類もご準備いただきます。
*いすゞリーシングサービスは、2013年4月に設立されたいすゞグループのリース会社です。いすゞグループ内で、契約窓口からオペレーションまで一括して行うので、お客様は安心・便利にご利用いただけます。

⑦納車/リース開始

お客様といすゞ販売会社の間で、車両の登録・納車手続きを行ない、お車を納車させていただきます。
*リース料金はご契約の内容にもとづき、お支払いいただきます。

おすすめのリース導入方法

お仕事でお使いになるトラックは、常に良好なコンディションであることが重要です。
正規ディーラーのフルメンテナンス付リースで、月額リース料金もリーズナブルな「返却コース」での導入がおすすめです。

いすゞのメンテナンスリース

お仕事でお使いになるトラックには、良好なコンディションを維持できるメンテナンス付のリースがおすすめです。最近のトラックはコンピュータや電子制御化が進んでおり、専門の知識や設備機器の整った正規ディーラーでの点検整備が安心です。

フルメンテ型「スタンダードタイプ」

いすゞメンテナンスリースでは、車検・法令点検、消耗品類交換、万一の故障修理まで含んだフルメンテ型の「スタンダードタイプ」と、車検・法令点検、消耗品類交換といった必ず実施するメニューのみに絞ったミニマムメンテ型の「ライトタイプ」の2つのメンテタイプをご用意しています。お仕事でお使いになるトラックには、フルメンテ型のスタンダードタイプをおすすめいたします。

「返却コース」

いすゞメンテナンスリースでは、購入選択権の有無の他に、契約終了後に必ずトラックをご返却いただくリース形態として「返却コース」をご用意しています。車両返却前提の高い残価設定により、毎月のリース料金が最もリーズナブルなリース形態です。契約終了後、トラックを返却し、新たにリース契約すれば、契約期間ごとに、常に最新のトラックを乗り継ぐことができます。

下取り充当や頭金充当も

いすゞのリースでは、お客様がお持ちの買い替え予定のトラックをいすゞへ下取りしたり、頭金としてお手持ちの資金があれば、その分だけリース元金に充当し、毎月のリース料金をより低減できる画期的なプランもご用意していますのでご活用ください(併用も可能)。

下取り充当型リース(トレードインリース)とは

お使いの車両をいすゞに下取らせていただいた場合、その下取価格をリース料金に充当いただけるリースです。下取価格の分だけ月々のリース料金が低減できます。頭金充当型リース(アドバンスリース)との併用も可能です。

頭金充当型リース(アドバンスリース)とは

お手持ちの資金を頭金としてお支払いいただいた場合、その頭金をリース料金に充当いただけるリースです。頭金の分だけ月々のリース料金が低減できます。下取り充当型リース(トレードインリース)との併用も可能です。

まとめ

「買うトラック」から「使うトラック(借りるトラック)」へ

リースは、初期投資が抑えられ、車両に関するコストが平準化/明確化します。支出が毎月定額のため、資金繰り/資金計画の見通しが立てやすく、大変便利です。特に任意保険付のメンテナンスリースでは、煩わしい保険手続きや点検整備もおまかせできます。総務・経理担当の方のお手間も軽減でき、総合的にメリットの多い車両の導入方法です。
リースでも、「購入選択権有り」の契約であれば、車両を買い取ることも可能です。
トラックの導入を、購入かリースかお悩みの方は、ぜひこちらからお問い合わせください。
お客様のリースに関する疑問や不明点にお応えし、お客様のご希望を踏まえ、最適な導入方法をご提案いたします。
もっと詳しい情報が知りたい方は、こちらからカタログをダウンロードできます。

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