株式会社侑弘物流

「MIMAMORI」を安全指導と運行管理にフル活用

顧客との信頼関係を元手に事業基盤を築き上げる

長年にわたって運送業界でドライバーや運行管理者を務め、近年は営業所の所長として会社のマネジメントにも携わってきたという五頭弘登氏。その後、周囲の勧めもあり、これまでの経験を活かして自ら起業。2015年に株式会社侑弘物流を設立した。「運送業の許可を取得するため、必死で法令試験の勉強をしましたよ」と、当時を振り返りながら語られた五頭社長。しかし、何よりも大変だったのは、本拠地と車両を確保し、さらに当面の運転資金を調達することだったそうだ。

「設立条件は、後押ししてくれる人たちの支援もあって何とかクリアすることができました。仕事は昔から懇意にしていただているお客様から受注。『五頭さんなら安心して任せられるから』と、おっしゃっていただけるお客様も多く、大変感謝しております」。

五頭社長は、これまでに築き上げてきた顧客との信頼関係によって順調に業績を伸ばし、ほどなく経営基盤を固める。さらに、新規顧客も獲得するなど、わずか5年で保有車両数は40台を超えた。主な積荷は、宅配貨物や飲料及び飲料用資材、建築資材、業務用リース品など。拠点間輸送、貸切輸送、小口配送など、茨城県内をくまなくカバーできる体制を確立している。特に荷役作業が伴う資材関連の輸送が得意だという同社は、クレーン付き車両も多数保有。顧客の多様な輸送ニーズに応えている。

提供している輸送サービス
会社概要
代表取締役社長 五頭 弘登 氏
会社名
株式会社侑弘物流
所在地
茨城県土浦市大畑1569番
設立年月日
2015年6月
代表者
代表取締役 五頭 弘登
従業員数
45名
保有車両台数
44台
MIMAMORI搭載車両
の運用方法
導入時期
2017年07月
運行経路
茨城県内
乗務状況
固定/交替

運輸の安全を第一に労働環境の改善に努める

運送事業において、安全性の確保が極めて重要であると考える五頭社長は、安全確実な輸送を実現するため、いち早く運輸安全マネジメント体制を構築。「安全と信頼を提供できるナンバーワン企業をめざし、社員一人ひとりが『安全のお手本』!」という安全方針を掲げ、積極的に安全活動に取り組んできた。近年は、こうした取り組みが功を奏し、2年前から重大事故ゼロを継続している。五頭社長は、事業方針について次のように語られた。

「安全輸送は、経営の根幹をなすものであり、プロドライバーの社会的な使命と位置づけ、安全教育に注力してきました。多くの事故は、ドライバーの長時間労働に依るところが大きいので、労働時間もしっかり管理しています」

また五頭社長は、経営者になって痛感したことがあるという。それはドライバーを確保し、長く働いてもらうためには、労働環境の改善に努め、給与水準も上げていく必要があるということ。
「少しずつ若いドライバーも増えてきたこともあり、給与体系や福利厚生を見直しました。今後も安全を第一に、ドライバーにとって働きやすい組織づくりをめざしてまいります。ドライバーの満足度向上なくして、顧客に高品質な輸送サービスは提供できませんからね」

運輸安全マネジメント体制を構築

運行データをドライバーの褒賞金制度に活用

さて、同社では全車両に「MIMAMORI」が導入されているとのこと。五頭社長は、以前に勤めていた会社でも「MIMAMORI」を活用されていたそうだ。 「運行管理に必要な機能が充実しており、操作もしやすく、価格もリーズナブルなことはわかっていましたから、迷うことなく導入を決めました。今では『MIMAMORI』のない運行管理は想像できない、と言わしめるほど、運行管理者に大変好評です」

同社では、安全指導効果を高めるため「MIMAMORI」の運行データをドライバーの褒賞金制度に活用。具体的には、運行ごと(200キロ以上の運行時)に「運転日報」の評価点が100点だったとき、また半年間の集計で評価点が平均95点以上のときに褒賞金を授与している。この制度を始めてから、交通事故や交通違反が大幅に減少したという。ドライバーも、ゲームのミッションをクリアするような感覚で楽しみながら高得点をめざしていると五頭社長は話す。

「単純にデータを見せて、ああしろ、こうしろと指導しても、なかなか従ってもらえません。運転スキル向上に報いるということで、多少なりとも報奨金が支払われれば、がぜんドライバーのモチベーションは高まります。それを継続していけば、省燃費安全運転が当たり前になりますからね。『MIMAMORI』のデータは、ドライバーもわかりやすいですし、当社の安全指導に大変役立っています」

毎日の車両点呼と、ドライバーの安全指導に活用

係長 配車担当 田村 敏明 氏

一方、配車担当の田村係長は、毎日の点呼に活用しているという。出社後、すでに稼動している車両がスケジュールどおりに運行しているか「車両位置お知らせサービス」で確認する。全車両が運行中でも30分ほどで確認できるそうだ。その後も、定期的に車両の運行状況をチェック。万一、遅延している車両や運行ルートから外れている車両を見つければ、直ちにドライバーに連絡を入れるという。

また帰庫すると「運転日報」で評価点、運転操作、休憩時間を含む運行時間を確認しながら、ドライバーと面談。「運転日報」を一緒に見ながら、運転操作の改善点などを指導している。ドライバーと運行データを共有することで、スムーズにコミュニケーションが図れるという。

「『MIMAMORI』は地図画面が見やすいだけではなく、VICS・降水情報などが地図上に表示できるので、運行の見通しが立てやすく大変助かります。また『運転日報』は、チェックするべき必要なデータが揃っているので指導がしやすい。『MIMAMORI』がないと仕事が滞ると言っても過言でないぐらい、運行管理に役立っています」
と田村係長。今後は「MIMAMORI」の労務管理機能を活用して、ドライバーの労働時間管理作業を効率化したいという。

日々の運行管理とドライバーの安全指導に「MIMAMORI」を活用

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