福岡ロジテック株式会社

No.1をめざして!「MIMAMORI」でしっかり労務管理

顧客との信頼関係を元手に事業基盤を築き上げる

福岡ロジテック株式会社が設立されたのは、今から20年ほど前のこと。代表取締役の永山浩二氏が福岡県で起業した輸送企業である。食品から雑貨、機械、重量物まで、多岐にわたる製品輸送を手がける中で経営基盤を固め、設立後8年で保有する車両数も40台に達した。永山社長は、営業部門を設けて新規荷主開拓に取り組む一方で、関西からの同業者と良好な関係づくりに努め、相互に帰り荷を融通することで売上を伸ばしてきた。また、この頃から求荷求車システムを活用し、関西のみならず、名古屋・関東へも運行エリアを拡大。現在は茨城県や埼玉県にも営業所を設けている。永山社長に求荷求車システムの活用状況についてお話を伺った。

「地方の小規模事業者が生き残っていくには、ニッチ市場で得意分野をつくり、トップをめざすしかないと考えました。それが求荷求車システムを活用するようになった動機です。

現在は自社で配車システムも構築しており、求荷求車システムは九州及び月次で成約率No.1という実績を上げています。No.1になることで、当社の知名度と信用が高まり、さらに取引先が増えました。売上比率も、約85%が求荷求車システムで占めています」

同社には配車担当者が8名在籍。そのうち7名は求荷求車システムの専属で、お客様係という名称で呼ばれている。お客様係は、電話対応のマナー研修を受けており、車両や積荷の情報を収集し、同時に会員企業に情報を発信。お問い合わせや依頼には、迅速丁寧に対応するように心がけているという。また“選んでもらえる会社”となるべく、同社と取引した会員企業には、必ずお礼とお知らせのハガキ(半年間)を送付。同社は、こうした地道な努力によってリピーターを増やしてきた。そんな同社の経営理念は「親切が先、商いは後」。つまり、まずパートナー企業の要望をかなえるために全力で取り組み、その親切な対応が取引を継続させるのだという。

会社概要
代表取締役社長 永山 浩二 氏
会社名
福岡ロジテック株式会社
所在地
福岡県粕屋郡宇美町井野229-1
設立年月日
1998年6月
代表者
代表取締役 永山 浩二
従業員数
60名
保有車両台数
40台
MIMAMORI搭載車両
の運用方法
導入時期
2005年09月
運行経路
九州全域、関西、中部、関東
乗務状況
固定

20時から翌5時まで運行停止

同社の敷地には、ほぼ全社員が収容できる規模の研修センターがある。永山社長は、定期的に安全研修事故防止セミナーを実施するなど、積極的に安全対策に取り組んできた。また、ドライバーに安全運転を促すだけではなく、働きやすい職場づくりを進めてきた。具体的には、20時から翌5時まで自社便の運行を完全に停止。ドライバーには、9時間しっかり休息を取らせており、加えて高速道路を使用する運行を行っている。

「お客様には、事前に当社の運行条件をお伝えしてあります。近年、ドライバー不足や長時間労働が社会問題となっており、当社の運行条件をご理解いただけるお客様も増えました」
と永山社長。同社では、ドライバーの労務環境の改善なくして安全は成り立たないという方針のもと、ドライバー教育を実施。その成果は確実に上がっており、ここ数年、大幅に事故が減少しているという。また、ドライバーの離職率も下がるなど、現在は社員一丸となって事故ゼロを継続している。

本社(福岡市)オフィス

「MIMAMORI」だからできるきめ細かな労務管理

常務取締役 岩川 裕 氏

早くから「MIMAMORI」を導入されてきた同社。当初は、主に運行管理とドライバーの運転操作の指導に役立てられてきたという。しかし、十数年経過した現在は、主に労務管理に活用しているとのこと。運行管理を統括されている常務取締役の岩川裕氏にお話を伺った。

「以前は『車両位置お知らせサービス』で車両位置を確認し、お客様に正確な納品時間をお伝えしたり、『省燃費安全レポート』でブレーキやアクセル、ギアなどの操作状況をチェックして、ドライバーの指導を行っていました。最近は『運転日報』で、夜間に運行していないか、4時間ごとに休憩を取っているか、あるいは休息時間は十分かなど、乗務状況に問題がないか実際にデータをきめ細かにチェックしています。もちろん、評価点が低い場合や危険な運転操作を行っている場合は、その都度気づいてこと、改善すべきことをドライバーに伝えます」

岩川常務は「労務管理サービス」で月次の拘束時間を把握しつつ、日々の労務状況を「運転日報」で確認することが日課となっているそうだ。「運転日報」は1日の運行データが、すべて記載されているので労務管理に最適なツールだという。

また長距離運行が多い同社では、今でも「車両位置お知らせサービス」での車両チェックが欠かせないと永山社長は話す。

「お約束した予定時刻に積荷の引き取り、納品することが我々の使命。渋滞などで遅延が予測できるときは、事前に電話でご連絡しておくだけでお客様は安心します。特に求荷求車システムで初めてお取引する場合は、パートナー企業や荷主様を不安にさせないように気を配っています。システム化によって、どんなに便利になっても、人の気持ちが通わないサービスは長続きしません。『車両位置お知らせサービス』は、当社の安全確実な運行に貢献してくれています。これからも『MIMAMORI』の機能を有効に活用していきたいと考えています」

求荷求車システムによって、快進撃を続ける同社。一方で、安全を最優先とする運行管理と労務管理に取り組み、どんなときも親切や感謝の気持ちを持ち続けるハートを大切にしてきた永山社長。同社は、パートナー企業と築き上げてきた信頼をもとに、さらに躍進していくに違いない。

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