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輸創企業ケーススタディ

強みは現場力!
独自の輸送スキームで北海道経済を活性化。【事例紹介:幸楽輸送株式会社】

幸楽輸送株式会社は、北海道コカ・コーラボトリング株式会社の物流子会社として、グルーブの中核企業に成長。独自に培ってきた物流ノウハウやインフラ、事業スケールを活用して、顧客の事業活動をサポートする。
同社が提供する輸送スキームは、地域を活性化と変革をもたらしている。

北海道コカ・コーラの物流子会社として成長

札幌市に本拠を構える幸楽輸送株式会社は、北海道コカ・コーラボトリング株式会社の物流子会社である。創業以来、半世紀にわたり道内営業拠点への製品輸送を行ってきた。また、1974年からは生産工場の構内作業も担うなど、コカ・コーラ製品の安定供給に貢献している。事業所は、道内に3カ所(札幌市・旭川市・河東郡音更町)、道外に1カ所(茨城県)を開設。また、一般貨物などを取り扱う保管拠点を道内2カ所(石狩市・江別市)で運営している。現在、同社では、コカ・コーラ製品を道内の主要都市に安定供給するため、1日70~100台のトレーラ輸送を行っている。

その昔、コカ・コーラ製品と言えば、リターナブル瓶が主流で、往路で製品を配送し、復路で空瓶を回収するという、理想的な運行体制が取られていた。しかし、次第に缶やペットボトルが清涼飲料の容器として定着する中で、ビン製品は大幅に減少。帰り荷の確保、積載率の向上が課題となる。そこで同社は、グループ内の物流機能を果たすと共に、道外を含めたグループ外の仕事を積極的に獲得。現在は、農産物や食料品、清涼飲料などの全国消費地への輸送をはじめ、日用雑貨、書籍、農業資材・肥料などの一般貨物の輸送、原材料の調達輸送や他ボトラーの製品輸送など、幅広く物流事業を展開している。すでに、コカ・コーラ関連の売上は全体の50%を切っているそうだ。

「グループの中では、外販拡大に対する縛りはありません。むしろ、グループの利益に貢献するものと捉えています。と言うのも、北海道コカ・コーラグループは『北の大地とともに』をコンセプトに、事業活動を通じて地域発展に寄与することをミッションとしているからです。物流業は、事業活動に必要不可欠な要素。つまり、物流が改善されれば、お客様にも大きなメリットがもたらされます。当社としては、独自に培ってきた物流ノウハウやインフラ、事業スケールを活用して、物流業務の改善策を多くのお客様にご提案していきたいと考えています。物流は、まだまだ工夫の余地が残されている分野。当社は、その可能性を追求しています」

と語られたのは、同社の社長を務める不動直樹氏である。不動社長は、北海道コカ・コーラで、生産性を高める効率的なSCMシステムを開発された逸材。2014年4月に同社の社長に就任してからは、ドライバーの労働時間の問題や運行の効率化、収益力アップなど、先進的な輸送スキームを自ら考案し、実践されてきた。

代表取締役社長 不動 直樹 氏

会社概要
会社名:幸楽輸送株式会社
所在地:北海道札幌市清田区清田一条一丁目1番33号
設立年月日:1969年1月23日
代表者:代表取締役社長 不動 直樹
従業員数:162名
保有車両台数:124台

北海道コカ・コーラボトリング株式会社(札幌市)

様々な輸送スキームで顧客の物流ニーズに対応

同社は、生産工場と旭川事業所、十勝事業所をつなぐ幹線輸送ルートを構築。そこから先のラストワンマイルは北海道コカ・コーラの各拠点が配送する。同社では、こうした北海道全域をカバーする輸送ネットワークを活用した輸送スキームを考案。20トントレーラのスペースの一部を活用した混載輸送がその一つである。チャーター便を利用するほどではない小ロット、あるいは不定期の貨物需要に応えている。また、同社の事業所を中継地とする他社とのリレー輸送も行っている。「道央-旭川-稚内方面」と「道央-十勝-釧路方面」のルートを開設し、中継地でトラクターヘッドが交替する。道外・道内向け貨物の労働時間短縮につながる、と問い合わせが増えているそうだ。

倉庫業務では、道内向け貨物を保管する「北海道デポ」サービスを提供。貨物は同社の混載輸送で全道各地に納品される。また、コカ・コーラ製品の資材であるペットボトルのキャップを保管し、工場の生産工程に合わせて一括納品しているという。

不動社長は、これらの輸送スキームを機会があるごとにPR。様々な貨物を取り扱うようになったという。

「混載輸送だと言って低運賃をうたってはいません。提供するサービスに見合った適正な運賃を設定しています。今後もお客様の物流を改善できる輸送スキームをつくり、北海道の活性化に貢献していきたいと考えています」

と語られた不動社長。近年は書籍の宅配事業にも本格的に参入。午前中までの注文なら、24時間以内に全道に配送するというスキームで、独自に貨物追跡システムも構築したという。まさに地方への輸配送、小ロット、不定期といったニーズに対応するサービスと言えるだろう。

道内の輸配送ネットワーク(イメージ図) 輸送スキーム(イメージ図)

質の高いドライバーが強みであり、会社の宝

コカ・コーラ製品で培った高い輸送品質と信頼感が同社の特徴だが、不動社長は“現場の力”、すなわちドライバーの質の高さが強みであり、会社の宝だと話す。その象徴が運行の正確さだ。同社のドライバーは、季節や運行時間、ルートが変わろうとも、予定時刻の前後5分以内に到着。この運行が励行できないと、一人前のドライバーとは認めてもらえないそうだ。

「デジタコの採点は98~100点が当たり前。お客様や同業者様からも『幸楽輸送のドライバーは、いつも礼儀正しく、仕事も丁寧ですね』と、お褒めの言葉をいたたくことも少なくありません」

と不動社長。また、以前までドライバーを務めていた運行管理者の下山次長は、コカ・コーラ製品を運んでいるという誇りと自信が、安全意識を高め、企業風土として定着しているのではないかと話す。

「当社には、制限速度いっぱいで走ると何度も信号につかまってしまうルートや、途中で停車してしまうと動けなくなってしまう雪の坂道などの情報が蓄積されています。さらに、当社は、管理者と先輩ドライバーが、新人を指導する2マン教育を行っており、運転スキルがしっかり共有される仕組みとなっています」

未経験者の場合、2マン教育は半年間に及ぶこともあるという。特に苛酷を極める冬の北海道。雪道の運転指導に力を入れているそうだ。もちろん、こうした高い品質は、協力会社のドライバーにも求められる。同社では、社内教育とは別に年1回、協力会社を含めた「安全輸送会議」を開催し、交通法規の遵守、安全に対する意識向上を促している。

運行管理者 総務部 次長 下山 彰一 氏

グリーン経営に継続的に取り組んできた功績が認められ表彰を受ける。

物流面で北海道をサポート

昨年創立50周年を迎えた同社は、北海道の発展と共に歩んできた歴史を胸に刻み、物流面で北海道をサポートできるように事業を展開していく方針である。引き続き不動社長の力強いリーダーシップが期待されるところだ。

「当社の社員は、一人ひとりが物流という仕事に誇りを持っており、非常にモチベーションも高い。これからも全社的に社員のスキルアップに努め、北海道の物流企業として存在感を発揮できるよう成果を挙げていきたいと思います」

と最後に力強く抱負を語られた不動社長。この先も多様な顧客ニーズに応える新たな輸送スキームを駆使し、北の大地に変革をもたらしていくことだろう。

ドライバーに好評の大型トラック ギガトラクタ

北の大地でギガトラクタが活躍、乗り心地、走破性が好評

導入されたいすゞの大型トラックギガトラクタは、白いキャブに、コカ・コーラのコーポレートカラーである「コークレッド」があしらわれた印象的なツートンカラー。総務部安全管理推進課の遠藤直人氏に、ギガトラクタの率直な感想を伺った。

「ギガトラクタは、とにかく乗り心地が良い、とドライバーから聞いています。シートヒーターとベンチレーション機能を備えたシートが好評で、つねに快適に過ごせると喜んでいます。また、勾配や積載量に応じて最適なギア段が選択される『スムーサーGx』の走破性も評価が高いですね。さらに、坂道やカーブではブレーキの制動力が優れているので、安心して運転ができるそうです」

同社では、ドライバーの安全と疲労軽減に効果がある装備を積極的に導入しているとのこと。ドライバーの労働環境にも配慮しており、長距離運行でも泊まりの業務はなく、原則的に日帰りできるようにしている。また、点呼時の精密な呼気アルコールチェックに加え、血圧測定も実施。ドライバーの健康管理にも力を入れている。

総務部 安全管理推進課 遠藤 直人 氏

ドライバーの健康に配慮した点呼(血圧測定も実施)、安全を高める車両整備を実施