輸創企業

国内トップレベルの輸送技術と輸送能力

代表取締役社長 米山 利廣 氏
 明治時代に創業したという米山運送株式会社は、ここ名古屋市において100年以上の歴史を誇る老舗の輸送企業である。創業当時、馬車だった輸送手段は、時代が移り変わるなかでオート三輪、大型トラックへと取って代わり、現在は、数多くのトラクタ・トレーラを保有。同社は、戦後、日本が経済成長を遂げていくなかで、鋼材輸送に注力し、事業を拡大してきた。当初は、中部地域に生産拠点を構える鉄鋼メーカーの各種鋼材(鋼管、鉄骨、熱延コイル等)を全国各地に輸送。さらに、その実績が評価され、県外の鋼材メーカーの輸送業務も獲得。また、トレーラ輸送で培ってきたノウハウを活かし、多様な輸送ニーズに対応。橋梁や橋桁、大型重機といった重量物のほか、長尺物などの特殊輸送も請け負ってきた。まさに、その仕事ぶりはプロフェッショナルそのものである。同社は、特殊輸送、重量物輸送において、国内トップレベルの輸送技術と輸送能力を有している。代表取締役社長を務める米山利廣氏は、鋼材輸送を主要業務とするトレーラ輸送に特化することで、事業を拡大してきたと語る。
「当社は、トラクタ・トレーラ車をはじめ、傾斜台車やポールトレーラー車など、重量物、長尺物輸送に特化した車両を取り揃えてきました。積極的に設備投資を行って、質、規模を高めることで、輸送の効率化やコストダウンを実現。お客様に付加価値の高い輸送サービスを提供しています」
 同社は、重量物及び特殊輸送に特化するというニッチ戦略によって業績を伸ばしてきた。また同時に、絶えず輸送技術の向上に努めてきたという。なぜなら、重量物や長尺物の輸送は、重大事故につながるリスクが高い。そこで同社は、安全運行の作業手順をマニュアル化。さらに、積荷の積み付けから固縛、荷降ろしに至る作業をドライバーとは別に、担当営業者、または専従スタッフが厳しくチェックする。これを現場で周知徹底させることで、安全確実な輸送を実現してきた。こうして顧客との信頼関係を高め、いつしか“重量物輸送を頼むなら米山運送”という評価が定着したのだという。
 なお同社は、1997年から名古屋市のゴミ収集・運搬業務を請け負っており、塵芥車12台を稼動させている。参入目的は地域貢献と環境事業の推進である。同社は、こうした取り組みが評価され、名古屋市より「エコ事業所」として認定されている。


本社・オフィス(名古屋市)
プロフェッショナル物流

名古屋市のゴミ収集・運搬業務にも従事

太平洋ベルト地帯に輸送ネットワークを構築
 1960年代、鋼材輸送によって安定した経営基盤を築き上げた同社。その後、米山社長は、主要な顧客の生産地域(千葉支店(市原市)、岡山支店(倉敷市)、山口支店(周南市))、名古屋支店(愛知県東海市)に拠点を展開。本社を構える名古屋市を中心とした独自の輸送ネットワークを築き上げる。米山社長に、輸送ネットワークを構築された狙いについてお話を伺うことができた。
「各拠点は、鋼材の生産拠点と納品工場が集中する太平洋ベルト地帯に開設しました。つまり、それは供給と需要を結ぶ輸送ルート上に拠点を設けたということ。こうすることで、格段に配車機能が高まり、輸送供給力が向上。より迅速に、かつフレキシブルに輸送サービスを提供できるようになりました。もちろん、当社は全国各地の協力会社とも業務提携しており、お客様の発注に応じてジャストインタイムの納品が可能です。こうした輸送ネットワークを構築した結果、当社の事業は飛躍的に拡大。この拠点展開の英断と実行がなければ、今日の米山運送はなかったと考えています」
 以前まで同社は、運賃が安かろうが、手積み手降ろしであろうが、帰り荷があれば、仕事を選ばす何でも運んできたそうだ。しかし現在は、同業者から帰り荷を斡旋してもらうことはなくなったという。必ず復路の積荷が確保されており、しかも運賃が値引かれることもない。米山社長は、輸送ネットワークを構築することで、同社の事業から帰り荷という業務を排除したのである。
 また同社は、トレーラ輸送のプロフェッショナルとして、顧客が抱える様々な輸送課題に対してベストな輸送プランを提案。通行許可の申請手続きをはじめ、最適な輸送手段と運行ルートを選定し、安全かつ迅速に指定先まで積荷を納品。物流コンサルタントの役割を果たすなかで、自社と顧客が相互に繁栄できるパートナーシップをめざしてきたという。

事業所一覧、コンサルティング物流の流れ

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