事故事例から学ぶゼロ災害

事故の概要
事故概要図
Aさんの進行方向から見た安全地帯の設けられた交差点
写真:Aさんの進行方向から見た安全地帯の設けられた交差点。
 片側2車線の幹線道路を大型貨物トレーラで走行していた男性Aさん(35歳)は、安全地帯の設けられた交差点を通過する際、対向車線を低速で右折しようとしている軽乗用車を認めました。「行くなら早く右折してくれればいいのに」と思いながら接近すると、運転者が助手席の子供の方を向いていたので「このままでは衝突する」と思い、停止させようとクラクションを鳴らしました。しかし、対向車がそのまま右折を開始。Aさんは、危険を感じて左に急ハンドルを切りながら慌ててブレーキをかけました。するとトレーラは、対向車との衝突は避けられたものの、ジャックナイフ現象によって、左側安全地帯に設置してあった信号柱に左前面から衝突してしまいました。この事故で車両は大破しましたが、幸いAさんは無傷でした。


事故の要因
 Aさんは、低速で右折しようとしている対向右折車を認めながら、減速するなどの安全策をとらず、クラクションで相手を停止させ、そのまま交差点を通過しようとしたことが事故の最大の要因です。そのため、停止しなかった対向車両に対しての回避行動が遅れてしまったのです。Aさんは、運転歴9年のプロドライバーであり、当該車両を毎日運転していました。事故直前の速度は約70キロです。普段からクラクションを鳴らして自車の進行を優先するという行為を行っており、減速するなどの安全措置は、あまりとることはないと言っています。これらの安全に対する意識の低さが、この事故を誘発したと言えます。


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