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DPD警告灯が表示されたら?操作方法をご紹介

DPDとは

排気ガス浄化装置DPD(ディーゼル・パティキュレート・ディフューザー)は、排ガス中のPM(粒子状物質)を浄化するもの。
その役割と機能を保つために、再生操作が必要です。正しい取扱いをしないと排気ガスが浄化されないだけではなく、車が走行できなくなるおそれもあります。既にご存知の方も再確認をお願いします。

DPDの再生操作について

DPDはフィルター内にPMが一定量堆積すると自動的に再生(燃焼)を行いますが、走行条件によっては再生が完了しない場合があります。このときに、「DPD スイッチ押して下さい」表示(橙)が点滅(毎秒約1回)し、同時に音声警報が鳴るとDPDの再生操作が必要です。運行が終了したときなど、駐車する際には【手動再生操作】を行ってください。
なお、点滅した状態で走行を続けると、速い点滅(毎秒約3回点滅)に変わります。同時に音声警報が繰り返し鳴りますこの状態のまま走行を続けるとDPDが故障するおそれがありますので、できるだけ速やかに安全な場所に停車し、再生操作を行ってください。

手動再生操作手順

~18.0型 ELFの場合~

  1. 1燃えやすいものがない安全な場所に停車してください。
  2. 2シフトレバーを“P”(Pレンジ無車は“N”)位置にし、確実にパーキングブレーキを作動させてください。
  3. 3エンジンをアイドリング状態にしてください。
    アイドリングコントロールノブによってエンジン回転を上げているときは、左いっぱいに戻し、エンジン回転を下げておきます。
  4. 4PTO装着車は、PTOの作動を停止してください。PTOスイッチおよび外部アクセルコントロールを戻してください。
  5. 5DPDスイッチを押します「DPD スイッチ押して下さい」表示(橙)の点滅が「DPD 手動再生中」表示(橙)の表示に変わり、エンジン回転が自動的に上がって再生が始まります。再生中は車から離れないでください。再生は通常15~20分で終了します。「DPD 手動再生」表示灯(橙)または、「DPD手動再生中」表示(橙)が消えると再生は終了です。通常の走行ができます。

エンジンオイルについて

エンジンオイルは、エンジン内の冷却作用、エンジン内のゴミを洗い流す清浄作用の役割をしています。エンジンの性能や寿命、燃費に大きな影響を与えますので推奨オイルの使用をお奨めします。

  • エンジンオイルは走行とともに減少します。また、その減少量は運転状況(使用状況)によって異なりますので、定期的にオイルレベルゲージで確認してください。
  • 点検時はオイルが「点検用MAX」~「MIN」間にあれば良好です。
    オイル量が「点検用MAX」を越えた場合は必ずオイル交換してください。
  • エンジンおよびDPDの故障、燃費悪化の原因となりますので必ず【DPD対応オイル】を使用してください。

エンジンオイルの点検

~18.0型 ELFの場合~

  1. 1オイルレベルゲージを抜き取り、付着しているオイルをふき取ります。
  2. 2再びいっぱいに差し込んで静かに抜き取ります。オイルが“点検用MAX”と“MIN”間にあれば良好です。
  3. 3オイルが不足していれば“給油用MAX”まで補給します。オイル量が“点検用MAX”を超えた場合は必ずオイル交換してください。
  4. 4点検後は、オイルレベルゲージを確実に差し込みます。

エンジンオイルについては、全シーズンを通して、いすゞ純正低アッシュエンジンオイル“ベスコクリーン”をご使用ください。

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