従来のガソリンの変わりに水素を燃料としたエンジン。
水素は燃やしても水蒸気になるだけで、地球温暖化につながる二酸化炭素や一酸化炭素、炭化水素などの有害物質を発生しない。
しかも元素としては地球上に無尽蔵にある。
まさに内燃機関を積んだ従来型の自動車にとっては、最後の望みとも言える燃料だ。
ただし問題は、従来の化石燃料と比べて供給システムの確立が難しい点。
気体として運ぶには、かさばりすぎるし、万が一にも引火すれば爆発の危険もある。
かといって液体化するには、マイナス253℃以下に冷やす必要があり、それを燃料として運ぶためには、きわめて強力な冷凍装置が必要だ。
そうした理由から、水素エンジンの実用化は長い聞夢物語と思われていたが、最近になって水素吸蔵合金を燃料タンク代わりに使う研究が進み、にわかに実現の可能性が開けてきた。
もっとも、同じ水素を燃料にするのであれば、内燃機関である水素エンジンよりも燃料電池で走る電気自動重の方が、エネルギー効率が高く合理的という意見もある。
