トラック大図鑑

きょうこ 「空気がトラックの中を走って、ギヤを切り換えてるなんてすごーい」
あきら 「それもすごいけど、考えてみたら、高速で歯車と歯車を切り換えて噛み合わせたり、高速で歯車が回っているなんて、それもすごいよね」
ケンさん 「いいところに気がつくねえ、セニョール!」
マスター 「そのためにね、トランスミッションの内部には油、つまりオイルがたっぷり入ってるんだよ。そのオイルの中に歯車が浸かっているんだ」
ケンさん 「そう、お風呂に浸かるようにね」
きょうこ 「ええーっ、歯車が油のお風呂に浸かってるの?」
あきら 「そんな中で、高速で回ってるんだ。すごいねー」
ケンさん 「スムーズに噛み合うようにそうしているわけなんだよ。だけど、オイルの中で歯車がすごい回転を続けているわけでしょ。そうするとオイル自体が熱を持って来ちゃうんだよね。だから、大型トラックのトランスミッションには、高温になったオイルを冷やすための『オイルクーラー』がついているものもあるよ、オーレ!」
機械式自動変速機用チェンジレバー
手動変速機用チェンジレバー
マスター 「あとね、きょうこちゃん、心配しなくても、トラックにも『オートマ車』のようにクラッチ操作をしなくてもギヤチェンジができるシステムがあるんだ」
きょうこ 「そうなの?じゃ運転がずいぶん楽になったのね」
ケンさん 「そうさなあ・・・セニョリータ。昔のことを思えば、運転はずいぶん楽になったよなあ(しみじみ)」

マスターが言ったように「機械式自動変速機(AMT)」のおかげで、クラッチ操作に煩わされることなく運転ができるようになってきました。
また、運転がしやすいように、トランスミッションのチューニングは綿密に行われています。

こうしてケンさんやマスターの話を聞いていると、トランスミッションの部分は、非常に緻密な設計がなされていて、それこそ「油」やら「空気」など「漏れたらたいへん」な部分もあります。
「仕事をする車」であるトラックが、長時間長距離走行することを考えると、その強度・耐久性も大きな問題。その強度を確かめるために、何台ものトランスミッションを実際に壊す実験も行われているのです。
また、トラックの車体を少しでも軽量化するため、トランスミッション自体も、「グラム単位」で軽くするよう、設計や部品で、さまざまな工夫がなされています。

また、トランスミッションに限らない話ですが、現在、トラックの中枢にはコンピュータが存在し、燃費のことを考えて、最適の走行を計算して「機械式自動変速機(AMT)」に指示を出します。 それらにより、運転するドライバーへの負担をだんだん減らすことができるようになりました。

あきら 「いやー、トランスミッションって奥が深いんだねえ」
きょうこ 「まさか、中で歯車がオイルに浸かっているなんてね」
ケンさん 「とにかくね、とにかくトランスミッションは偉い!」
あきら 「ほんとうに車の中でも『よく働いている場所』って感じがするものね」
ケンさん 「さあて、俺もそろそろ家に帰る時間だ。家に帰ってお風呂にでも浸かるか。歯車はオイルだけどね、俺は普通のお湯でいいよ、オーレ!」
マスター 「ケンさんはお酒のお風呂の方がいいんじゃじゃないの?」

こうして湘南台の喫茶店『いすゞCafe』では、マスターとカップルにケンさんも加わって、よもやま話はつきることがないようである。オーレ!

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