トラック大図鑑

二人が指摘したとおり、トラクタとトレーラは頑丈につながっていないといけません。でも、トレーラをつなぎかえる必要もありますから、手間をかけずに離れなくてはいけません。
これをクリアするために、トラクタ側には「カプラ」という差し込み口があいた部品がついています。そしてトレーラ側には「キングピン」という大きなピンが装着され、この2つを合体させることでトラクタとトレーラをつなぎ合わせているんですね。鍵を鍵穴に差し込むようにつながることで、走行中に外れるのを防いでいるわけです。
トレーラとトラクタを外すときには、トレーラの前方をジャッキのように地面から浮かす「ランディングギア」という装置を使います。これを地面に向けて伸ばすことによりトレーラの前方を浮かします。こうすることで、カプラとキングピンのロックを外し、さらにトラクタからトレーラを切り離した際に、トレーラがランディングギアを支えにして自立できるようにするのです。

シンプルな仕組みにすることで、トレーラとトラクタを切り離す手間を減らしているのですね。

トレーラ方式図

あきら 「これなら走行中はしっかりつないでいられるし、外すときは手間なく外せるね」
マスター 「そうだね。電気とエアをつなぐコードをのぞくと、トラクタとトレーラは、このカプラとキングピンだけでつながっているんだけど、だからこそ、道で曲がりやすいというメリットもあるんだよね」
きょうこ 「もっと複雑なつなぎ方をしていると思ったけど、こんなシンプルなつなぎ方をしているのね。ちょっとびっくり」
マスター 「ちなみに、今紹介したのはセミトラクタ&セミトレーラとも呼ばれているんだけど、もっと長いタイプもあるんだよ。『フルトラクタ&フルトレーラ』と呼ばれててね。荷台つきトラックのうしろに、トレーラがつながったもので、よりたくさんの荷物を運べるんだ。ちなみに、とても長くて分解できないもの(例えば巨大な鋼管等)は『ポールトレーラ』というトレーラで運ぶんだよ」
フルトラクタ
あきら 「トラックのうしろに、トレーラがついているってわけだね。なんとなくアメリカ映画なんかに出てきそう」
マスター 「フルトラクタ&フルトレーラは、まっすぐな道が続くところや橋がない場所など、走行できる場所は限定されているんだ。日本では北海道など一部の地域で主に使われているんだよ」
きょうこ 「北海道の大地をまっすぐ走る大型トラックかあ。なんか男らしくて憧れちゃうな」
あきら 「ちなみにいつも自分の意見は曲げずにまっすぐだけどね」
きょうこ 「なに ? どういう意味かしら ?」
あきら 「あ、いや。まっすぐの意見をいっただけなんだけど」
マスター 「まあまあ二人とも。ケーキでもおごるから仲よくね!」
きょうこ 「わーマスター、ありがとう」
マスター 「急に二人をつなぐカプラみたいになっちゃったなぁ。とほほ」
あきら 「あれ。マスターが『く』の字に曲がっちゃった」

こうして湘南台の喫茶店『いすゞCafe』では、マスターとカップルのトラックに関するよもやま話はつきることがないようである。

トラック大図鑑の感想や、知りたい部品のリクエストを募集しています。 リクエスト・ご感想はこちら

Back   2/2