タイヤというと、自転車のタイヤのようにゴムの輪の中にチューブがあって、その中に空気が入っているというイメージではないでしょうか?
しかし、現在、自動車に使われているタイヤのほとんどは、「チューブレスタイヤ」と呼ばれる種類のもので、チューブなどは無く、スチールなどの補強材で強度や剛性を高めたゴムの輪の中に空気をたくさん入れてホイールと合体させています。
さらに、ゴムの強度を高めるために、カーボン、つまり鉛筆の芯と同じようなものを補強剤として加えています。本来ゴムの色は輪ゴムのような「あめ色」に近いものですが、黒いカーボンを加えるのでタイヤは黒い色になるのですね。
大型トラックのタイヤでは、タイヤとホイールで一本約100kgのものもあり、直径も約1mあります。乗用車と比べると桁違いに大きいものです。
トラックのタイヤは、乗用車のタイヤの約10倍もの重さを支えなくてはいけません。だからトラックのタイヤには高い強度が求められるのですね。
空気をたくさん入れる、と話しましたが、その大きさだけでなく、乗用車のタイヤと段違いなのは「空気圧」の高さです。乗用車ですと、普通200kPa(2kgf/

)* 程度に設定しますが、トラックでは900kPa(9kgf/

)もの空気圧に設定します。一本のタイヤに、200リットル入りのドラム缶約8個分の空気が入っていることになります。ものすごい量ですね。
トラックのタイヤの空気圧を高くするのは、トラックという「大きく重い」車体を支えて走らなくてはいけないからです。また、この空気圧でタイヤをホイールに強力に押しつけることにより、空気のもれを防ぐシール構造がとられています。
適正な空気圧から下がった状態で運転し続けると、燃費が悪化し、最悪の場合にはタイヤがバースト(破裂)したり、ホイールからタイヤがはずれたりする危険性があります。
昼夜問わず働いているトラック。一年で10万キロも走るトラックも珍しくなく、当然タイヤはすり減っていきます。ただしトラックのタイヤは乗用車に比べて安くはないので、新品に交換する費用を抑えるためにタイヤの溝がすり減ってきたら、表面のゴムだけを取り替えてまた再利用できるタイヤもあります。
* kPaはキロパスカルと読みます。タイヤの空気圧は kgf/

という単位が使われてきましたが、現在はSI(国際単位系)で圧力を表わすkPa(キロパスカル)という単位が使われるようになりました。