トラック大図鑑

きょうこ 「トラックのシートってそこまで考えられているのね」
あきら 「やっぱり、耐久性って大事なんだね」
マスター 「耐久性も求められるけど、『軽さ』も追求するから、開発者はたいへんなんだ。シートって重くて何十キロもするんだよ」
きょうこ 「そんなに重いの !」
マスター 「重いと車の燃費なんかにも影響するし、耐久性や乗り心地のよさを求めつつも『軽量化』することが大きなテーマだから、トラックのシートでは、絶えず技術革新が続けられているんだよ」









「耐久性」「乗り心地」そして当然車である以上「安全」が大事な要素といえます。
シートの部分で、ドライバーの安全を守る機能として、もっとも馴染み深いものといえばシートベルトでしょう。
現在は『ロードリミッター付きプリテンショナー』という機能のついたシートベルトを採用していることが多いのです。

衝突事故などの際に、シートベルトがたるんでいたりすると、シートベルトの機能を十分発揮できません。そこで『プリテンショナー』という機能が働きます。
瞬時にベルトのたるみを巻きとり、ドライバーをしっかり締め付けて、安全性を向上させてくれるのです。
また、ロードリミッターとは衝突した時、一定以上の荷重を受けるとベルトを緩め、ドライバーの胸部への圧迫をやわらげてくれる機能があるのです。

あきら 「うわー。シートベルトもそんなに奥深いとはね」
きょうこ 「いろいろわかったけど、あたしはやっぱり「座り心地」かな!あと高級感 !」
マスター 「ドライバーさんによっては、ドイツ製などの高級ブランドシートを指定してくる人もいるみたいだよ」
きょうこ 「素敵」
マスター 「そうそう、座り心地っていえば、『牛肉』を試したこともあったらしいよ」
あきら 「なに ? 牛肉って ?」
マスター 「牛肉の固さがちょうどよい乗り心地だという話があって、実際に牛肉をシートの中に敷き詰めて、試してみたトラックメーカーの技術者がいたらしいんだよ」
きょうこ 「で、どうだったのかな ?」
マスター 「乗り心地は良かっただろうけど、牛肉は実用にはとても使えないし、特殊なゴムなど牛肉に近いような素材も試されたけど、とてもコストが折り合わないから、採用されたケースはほとんどなかったそうだよ。あ、そうそう実験に使った牛肉は、もったいないからみんなで食べたらしいんだ」

こうして湘南台の喫茶店『いすゞCafe』では、マスターとカップルの話はつきることがないようである。

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