トラック大図鑑

あきら 「なかなかラジエータって奥深いねー」
マスター 「あと、ラジエータについているキャップ。なんてことないようだけど、熱を逃がすために複雑な『圧力弁』の構造になっているんだ。必要に応じて、中の熱い空気を外に逃がし、中の圧力がどんどん高くなって、冷却液がどこかから漏れてしまうのを防いでいるんだよ。」
あきら 「ただのキャップじゃないんだ」
きょうこ 「ラジエータって大事な役目なのね」
マスター 「エンジンだけじゃなく、オートマチックミッションのオイルなんかも冷やしているんだ。ほんと地味だけど、エンジンやミッションが熱くならないよう一人で頑張っているんだね」
あきら 「じゃ定期的に冷却液チェックするのも大事なんだ。少ないときは水道水とか足せばいいの?」
マスター 「ダメダメ!絶対ダメ!あれはクーラントといって特別な機能を持った液なんだよ」

冷却液はクーラントといいます。LLC(ロングライフクーラント)といって、各自動車メーカーから純正のものが出ています。純正品は各メーカーがそれぞれの車のエンジンやラジエータに使われている材質などを十分に検討し、最適な性能を発揮できるように製造されたものなのですね。

それらクーラントはその土地の気温などに適した濃度になるように、蒸留水や水道水で薄めて使います。塩分や不純物の多い水や地下水などを使ったりすると、冷却液の性能が落ち、場合によっては車体に悪い影響が出かねません。つまり、量だけでなく冷却液の性能を保つために、定期的に交換することも大切なのですね。そう、冷却液には寿命もあるのです。

そうして、ラジエータの性能を十分に引き出してあげれば、燃費にもよい影響がでます。エンジンには、これも冷却のために、熱くなってくると回るファンがついていますが、ラジエータの性能がいいと、あまりファンが回らなくて済みます。ファンが回ると、それだけでもエンジンに負担がかかり、燃費をよけいに使うことになるのです。ラジエータが最適に性能を発揮すれば燃費もよくなるのです。

あきら 「いやー、ラジエータとクーラント、奥が深いんだねえ」
きょうこ 「目立たないけれど、ひとりでがんばって冷やしているのね」
マスター 「ラジエータって、さらに損な役割なのは『冷やして当たり前』という任務を負わされていることなんだね。熱かろうが、風がなかろうが、虫がグリルから入ってこようが、石ころだらけの悪路だろうが…」
あきら 「つらい役目だなあ」
マスター 「冷却水って100度以上になることもあるんだよ!それでもラジエータは涼しい顔して冷やし続けなくちゃいけないんだね」
きょうこ 「知らなくてごめんなさい、って感じね」
マスター 「みんなを気持ちよく冷やすために、ラジエータやエンジンを車の中のどこに置くか、なんていうレイアウトも非常に工夫されているんだよ」
きょうこ 「マスターも湘南台のラジエータね」
マスター 「おっ?ほめてくれているのかな?」
あきら 「寒いギャグでみんなを冷やすから」

こうして湘南台の喫茶店『いすゞCafe』では、マスターとカップルのよもやま話はつきることがないようである。

トラック大図鑑の感想や、知りたい部品のリクエストを募集しています。 リクエスト・ご感想はこちら

Back   2/2