トラック大図鑑

ミラー編
ここは、神奈川県湘南台の喫茶店『いすゞCafe』。
しぶいマスターが一人で切り盛りしている。
若いころはトラックドライバーとして活躍したらしく、店にはそのころの写真や思い出の品が飾られている。
今日も地元の若いカップルが、おいしい珈琲に惹かれてやってきたようで・・・。
きょうこ 「マスター、あたしはモカ !」
あきら 「ぼくはキリマン !」
マスター 「なんだか二人して楽しそうだね」
きょうこ 「この頃マスターのおかげで、トラックの面白さがわかってきたねって話してたの」
マスター 「それはうれしいなあ(ニコニコ)」
きょうこ 「マスターは最高の話し相手だって」
マスター 「うれしいね。ケーキ食べる ? (ニコニコ)」
あきら 「逆にね。トラックでも普通の自動車でも、あんまり変らないものってなんだろうって話してたんだよね」
マスター 「ふんふん(ニコニコ)」
あきら 「まあ、それはミラーじゃないかなって」
きょうこ 「これってさすがに同じようなものよね」
マスター 「うーん(汗)」
きょうこ 「あれっ ? マスター悩んでるみたい」
マスター 「いやあ、トラックのミラーって、これはこれで奥が深いんだよね」
あきら 「ええ、だってミラーじゃん。鏡でしょ ?」
マスター 「トラックってね。まず普通の乗用車と一番違うところは『働くための車』ってことを思い出して欲しいんだよね。また同時に『安全が最優先』ということもはずせない」
二人 「だよね」
マスター 「そうすると、自然とミラーの役目もわかってくるはずなんだ。たとえば、トラックのミラーは左右同じものじゃないって知ってる ?」
あきら 「え、左右同じじゃないの」
マスター 「左右対称じゃないんだよ」
二人 「へえー」

ミラー
右側のミラーは、運転席右側の窓を通して確認しますが、左側のミラーについては、フロントガラスの、ワイパーで拭き取れる範囲を通してよく見えるように、取り付け位置が工夫されています。
ですから左右対称にはなっていないのです。(下図参照)

また、雨の日の視界を確保するために、ミラー専用のワイパーやヒーターがオプションで選べる車もあります。

視界の確保というところでは、ほかにもずいぶんと工夫がされています。
たとえば、トラックは夜間に走ることが多いので、普通の乗用車より明るく映るミラーを採用しており、3割ぐらい明るくなっています。 トラックのミラーと比べてみると、乗用車のミラーはちょっと曇った感じがして、トラックのミラーが格段に明るいというのがわかるはずです。

また、できるだけ視界を広く取ることができるようにトラックのミラー面は「曲面(凸球面)」になっています。ところが、そうすることにより映る物が多少小さくなるのでどの程度の凸「曲率」にするか、開発者は非常に気を使い、試作や確認を重ねているんです。

この写真では、左側のミラーが左の窓から見えていますが、運転席から見ると、フロントガラスを通して見えるようになっています。

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