トラックの「眼」といえばランプ。カタチ的にも車の「眼」ですが、とくに夜間走行では、安全走行に大きな役割を果すので、開発・設計にはたいへんな工夫がされています。
まず、ランプの「見易さ(視認性)」の点です。
トラックではドライバーの目の位置(アイポイント)が非常に高く、また、キャブオーバータイプ(ボンネットが無い)だと、クルマの直前までよく見えます。
見えやすいのはいいのですが、夜間走行時に、もしランプの照射にむらがあると、そこが気になって、ドライバーの注意が散漫になってしまい、かえって危険になってしまうことになります。
なので、ランプの照射むらがないよう、細心の工夫がされているのです。
また「耐久性」も大きなポイントです。
普通の乗用車は10年10万kmがひとつの寿命の目安といわれていますが、大型トラックは100万km以上走行することも珍しくなくて、さらに夜間走行が非常に多いのです。
また、乗用車のエンジンは大きくても3Lぐらいの排気量ですが、大型トラックでは14Lの排気量のエンジンを使っていますので、大きな振動がおきます。エンジンなどの振動が直接伝わらないように、また、その振動に耐えられるように、さまざまな工夫がなされています。
少しでも長寿命をと苦労した結果、通常はフィラメントのあるハロゲン電球だったのですが、数年前から、HID(放電灯)を光源とする明るいランプが開発されました。それは寿命も長いため、長時間、長距離走行の大型トラックにはずいぶん普及して、安全に貢献しているのです。



