トラック大図鑑

あきら 「いやー、失礼しました。ランプって奥が深いんだ」
きょうこ 「そういえば、ランプのカバーっていうの ? あのガラスのところがギザギザしているわよね ? ああいうのにも、きっと意味があるのね」
ケン 「よく気がついた ! セニョリータ」
きょうこ 「まっ、セニョリータなんて」
マスター 「きょうこちゃんが気づいたように、あのギザギザには確かに意味があってね。ランプの光を微妙に加減するものなんだね」
あきら 「けっこう繊細に考えられているんだなー」
ケン 「そうなんだよ。トラックってのは、みかけはゴツイんだけど、歩行者や対向車のことをやさしく考えているんだよ。オーレ !」

夜間ランプ説明図
HID(放電灯)を光源としたランプは、その明るさゆえ、対向車のドライバーや、先行車にはまぶしすぎることになってしまいかねません。したがってその対策も必要になります。
ランプには、視認性を向上するように微妙に調整を加えてあるのです。
日本では自動車は左側通行です。
トラックの運転手からみて、左横の歩行者や二輪、標識などが見えなくてはいけないので、ランプは左側の上部を照らすようにします。
ところが、右側も同じ強さで照らすと、対向車がまぶしくなりキケンですので、きょうこちゃんが気づいたような「ギザギザ」で、プリズムのような仕組みをつくり、水平に伸びるように照らして、まぶしくしないような加減がされるようになっているのです。
このように、トラックの「ランプ」はシンプルな見かけと別に、英知のかたまりと言えるでしょう。

ところで、「見易さ(視認性)」「耐久性」というのが、これまでトラックのランプの開発・設計の大きなポイントでした。しかし近ごろは「デザイン」というのも、重視されるようになっています。
以前はトラックなどの商用車では、フロントデザインのランプなどにはお金をかけていなかったのです。
実は「デザインでは売れない」という意見が多かったのですが、最近では、デザインの良さも車種を選定する大きなチェックポイントです。最近の傾向ではトラックも乗用車のようにきらきらと目立つランプになってきています。
そのため、デザインと、必要とされる性能のポイントをチェックすることがたいへん難しくなってきています。

マスター 「わたしらのころと違って、ランプのデザインなんかも変わってきたよね」 ランプのデザインの移り変わり
ケン 「確かにね。洒落てきたよねー」
きょうこ 「やっぱり見た目は大事よね」
マスター 「設計者が、かっこいいデザインのランプ考えたとしてもね。耐久性や視認性とのバランスをとるのはたいへんなことなんだよ」
ケン 「まあ、男は見た目も大事だし、中身も大事だってことだね」
あきら 「そうだね、オーレ !」
ケン 「ぼくの台詞とらないでよー、オーレ !」
きょうこ 「ま、あきらくんは見た目も中身もまだまだね」

こうして湘南台の喫茶店『いすゞCafe』では、マスターとカップルにケンさんも加わって、よもやま話はつきることがないようである。オーレ !

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