トラック大図鑑

通常時のシフトレバー
シフトレバーを倒した時
仕事のしやすさを最大限に考えたトラックのインパネには、もうひとつ際立った特徴があります。
それはウォークスルー。
運転席と助手席をいったりきたりしやすくするため、「でっぱらない」ように工夫されているのです。
トラックが倉庫や配送センターに着いて、降りて作業をしようとしたら、となりのトラックや壁との距離が狭すぎて、運転席側から降りられないということがあります。そんなとき、運転席から助手席を通り抜けて左側から降りやすいようにしてあるのです。
そのため、トラックによっては、通り抜けしやすいようにシフトレバーが、ペタンと倒れるようにできるものもあります。

ただ、インパネの「でっぱり」をなくすようにすることは、トラックの開発者にとっては、実はなかなか大きな悩みなのです。
乗用車であれば、前にボンネットのような部分があります。しかし、トラックにはボンネットがない。つまりトラックの運転席のある前部にはスペース自体が、もともとあまりないのです。それなのに、本来ボンネットに収めたいような機能までインパネに収めなくてはいけない。つまり、そのままでも満杯になってしまうようなインパネを、「でっぱらない」よう、スリムに設計するのはたいへんなことなのです。

マスター 「でっぱるのもダメだけど、インパネが上に上がって来すぎても運転しにくくなるからダメなんだ」
あきら 「あんまり上にくると、視界のさまたげになるから?」
マスター 「そう。とくに前の下部が見えにくくなって運転するときにはキケンなんだ。安全に運転することと、快適に作業ができるようにすること。このふたつを両立させるために、トラックのインパネをコンパクトに車体に収めなくちゃいけない。開発する人はたいへんだよ」
あきら 「いろいろ工夫がされているんだねー。ぼくももう少し車に詳しくなるようにしなくちゃ」
きょうこ 「その前に車買い換えてほしいなあ!」
あきら 「あ、よく言うよ。ぼくはその前に新しいマンションに住みたいなあ!」
マスター 「まあまあ二人とも、今日は特別にケーキをごちそうするからさ。仲良くしてよ」
二人 「いただきまーす!うん!おいしい」
マスター 「なーんだ。サービスすることなかったのかなあ」

こうして湘南台の喫茶店『いすゞCafe』では、マスターとカップルの話はつきることがないようである。

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