トラック大図鑑

あきら 「トラックの排気システムってすごく考えられているんだね!」
マスター 「そうなんだよ。環境という意味では空気だけでなく、騒音のことも考えられて工夫されているんだ」
きょうこ 「それもそうだけど、そんな熱い排気ガスを延々受け止めるなんてたいへんな役割よね」
マスター 「トラックによっては長い排気管があるんだけど、熱で数cm膨張して伸びることもあるようだね」
きょうこ 「へー」
マスター 「もちろん、その伸びはあらかじめ計算してあることだから、走行には影響ないように設計されているんだ」
あきら 「そのほか、トラックならでは気を使っていることなんてあるの?」
マスター 「やはりいろいろ工夫されているんだよ」

フレキシブル・ジョイント
トラックの排気システムは、エンジンとフレーム両方につながっている部分に当たりますから、トラックの走り方によって、エンジンとフレームとの動きが異なり、曲げやねじれなどの力を受けやすいのです。なので、例えばフレキシブル・ジョイントというアコーディオンの蛇腹のようなつなぎ目を使って、力を吸収しやすくする工夫がなされています。

排気ガスの高熱だけではなく、大きな振動や、水がかかるなどさまざまな悪条件の中でも問題なく働くことが求められます。そのためには数十項目にも及ぶ強度と耐久性の厳しいチェックをうけて、すべて合格しなければなりません。
排気ガスを出す排気口の「向き」については、法律で厳格に決められています。また、トラックでは、フレームの上の「架装」や荷物、使う人の仕事内容にあわせて排気口の位置も考えられています。

あきら 「トラックの排気システムってきびしい環境で働いているんだね!」
マスター 「トラックは昼も夜も、夏も冬も、雨の日も走るからね。ほんとうに過酷な状態で、騒音を抑えつつ、しかも少しでも環境にやさしい排気ガスを出すようにしているわけだね」
きょうこ 「そんなきびしい環境で、もくもくと静かに仕事をこなして、しかも回りにやさしいなんて、男らしい役目で素敵ね。排気システムって」
あきら 「まるで、マスターのようだね」
マスター 「おやおや。そんなにおだてられると、何だかうれしくなってきたなあ」
きょうこ 「マスターはおだてに弱いから、ケーキがサービスで出てくるかと思って」
あきら 「ダメだよ!言っちゃ」
マスター 「きょうこちゃん、ちゃっかりしてるからなあ・・・」

こうして湘南台の喫茶店『いすゞCafe』では、マスターとカップルのよもやま話はつきることがないようである。

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