人間がそうであるように、トラックにも必ず空気が必要です。空気を吸い込んでエンジンに送り(吸気)吐き出す(排気)一連の流れがスムーズにいかないと、エンジンは動かず、トラックは走れません。その「吸気」を支えるシステムのメインとなるもの。それが「吸気ダクト」なのです。
それはどこにあるのでしょうか? キャブの後ろ側に、プラスチックの筒みたいなものがあります。それが吸気ダクトで、エンジンに供給される空気の入り口です。そこで、まず工夫が必要なことが「吸気抵抗を下げること」です。カンタンに言えば「空気を吸いやすくすること」で、効率よく空気を取り入れてスムーズにエンジンに送ることです。
そして、エンジンを傷めないために「水や異物を吸い込まないようにすること」も大切です。雨水や空気中の異物を吸い込んだりしないように形状に工夫がされています。多少の水が入っても排出される構造になっています。また、吸気ダクトにはエアクリーナーが取り付けてあり、そこで異物をシャットアウトしています。なので、定期的にエアクリーナーに使うフィルター(濾紙)を取り替える必要があるのです。「吸気抵抗を下げること」「水や異物を吸い込まないようにすること」のふたつは、おもにエンジンをちゃんと稼働させるために大切なことなのですが、もうひとつ、「吸気の音をおさえること」も工夫されています。これはドライバーの安全運転のためにという目的です。空気を取り入れるときに、あまり「吸気音」が大きくて耳障りだと、ドライバーの運転に影響してしまいますよね。そこで、スムーズにたくさん空気を吸い込みながらも、あまり耳障りな音を出さないように工夫がされているのです。そのために「レゾネーター(共鳴箱)」という中が空洞の構造物が組み入れられています。吸気音を共鳴の仕組みを使って減衰させ低減します。ですから、音を出さないように、というより、音を消し去るシステムという方が実感に近いかもしれません。




