トラック大図鑑

きょうこ 「トラックってそんなに工夫がされているのね! 運転席がゴムや空気のバネで支えられているなんて!」
あきら 「よくあんな大きなものをゴムで支えているよなあ」
マスター 「そうなんだよ。そのゴムのバネの開発には苦労も多く、バネが硬い方が壊れにくいし、運転するときにもキャブの姿勢が安定しやすいんだけど、硬くしすぎると乗り心地が悪くなったり、キャブ内の音がうるさくなってしまう。柔らかすぎると、逆に壊れやすいし、運転するときの安定性に欠けてしまう。そのバランスをとるのに開発する人が苦心しているらしいよ」
きょうこ 「そんな見えないところに工夫がされているのね」
マスター 「そうだね。あと、トラックのキャブの部分だけ持ち上げて点検しているような風景を見たことあるだろう?」
あきら 「うんあるね。なんかトラックならではの風景だよね」
マスター 「そこでもこんな話があるんだよ!」

キャブイメージアニメーション
「チルト」といって、エンジンの点検などで、トラックのキャブの部分を前にお辞儀するように持ち上げることがしょっちゅうあります。この、キャブをチルトさせる構造の部分と、先ほどのキャブサスペンションを合わせて「キャブマウントシステム」と呼びます。
エンジンの点検などでキャブをチルトさせるとき、何百キロもあるキャブを人の力で持ち上げなくてはいけません。そのために、小型車や中型車では「トーションバースプリング」というものを利用して、小さな力でキャブが持ち上がるように工夫されています。つまり、人力を元にして大きなキャブを上げたり下げたりしているのですね。
大型車になると、さすがに人の力だけでは無理で、電動モーターや油圧システムを使ってキャブを持ち上げるようにします。
これらがまさに「縁の下の力持ち」となって、ドライバーの快適な運転をサポートしたり、点検がしやすいように役立っているのです。

トーションバースプリング解説図

あきら 「キャブサスペンションって目立たないけれどこんなに役に立っているんだ!」
マスター 「ここがしっかりしていないとトラックドライバーは大変だからね」
きょうこ 「まるでマスターのようね」
マスター 「え?」
きょうこ 「みんなの間に入って、お互いの居心地をよくしてくれるじゃない」
あきら 「そうそうマスターは湘南台のキャブサスペンションだよ」
マスター 「ほめられてるのかなあ」
きょうこ 「そうよ! だから・・・」
あきら 「おかわりサービスしてくんないかなあ」
マスター 「がくっ」
あきら 「マスターの頭がチルトしちゃったよ!」

こうして湘南台の喫茶店『いすゞCafe』では、マスターとカップルのよもやま話はつきることがないようである。

トラック大図鑑の感想や、知りたい部品のリクエストを募集しています。 リクエスト・ご感想はこちら

Back   2/2