トラック大図鑑

マスター 「友達から聞いたけんだけど、テストドライバーが試験走行するときは、コンクリートの大きなブロックを積んで、アクロバチックにつっ走るから、すごい迫力らしいよ」
きょうこ 「ほんと !? 見てみたい。あ、ここにもトラックあるじゃない。かわいいミニカー」
あきら 「おー ! なつかしいなあ、マスター。子供の頃ミニカー集めてたんだよー」
きょうこ 「今だってミニカー乗ってるじゃない」
あきら 「燃費を考えて小さな車にしてるだけ。エコ派だから」
マスター 「まあまあ。そのミニカーのトラックはプラスチックでできてるよね ? 実は本物のトラックの車体にもけっこうプラスチックって使われているんだよ」
きょうこ 「ええっ?そんなのヨワヨワでしょ」
あきら 「すぐ割れたりするじゃん」
マスター 「そうでもないんだよ。なかなか奥が深くてさ・・・」

トラックには、その外回りに、意外なほどプラスチック部品を使用しています。
ただし、一般家庭にあるプラスチック製品とは、かなり違います。
たとえば、家の家電やバケツ、洗濯用品などを屋外に放置しておくと、数年も持たず色が白っぽくなったり、ざらざらになったり、割れたりしますよね。
トラックは強烈な日差しの中も、雨や風の中も走っていきます。トラックに使うプラスチックは想像以上の過酷な条件で使われるのですから、そんなことになっては困ります。
そこで、トラックにはずっとグレードの高い素材のプラスチックを使っています。
たとえば、ABSといって、電化製品のボディに良く使われているものを、炎天下にさらされても大丈夫なように加工して、車名のエンブレムやトラック前面の要所要所に使います。
また、本当にそのプラスチックが日光で劣化しないかどうか、強力な紫外線を出す専用の設備で5年後、10年後の状態を想定して確認しているのです。

あきら 「キャブの話だけで、けっこう奥深いんだねえ」 キャブイメージアニメーション
マスター 「よくトラックの前面、つまり『キャブ』の部分が、前にお辞儀するみたいにして止まっているのを見たことあるでしょ ? あれは、『キャブ』を倒して、いろいろ点検してるんだよ」
きょうこ 「ほんと ? あれってなんか不思議な光景だよねー。でも、運転する人が点検する前にも、ずいぶんいろんなテスト、やってるんだね」
マスター 「そう。たとえばドアも。実はトラックのドアは、一般の自家用車と比べものにならないほど『開け閉め』が多くされるんだよ。宅配便のドライバーさんの仕事を見てればわかるでしょ ? 100個の荷物を積みおろしするのなら、最低100回は乗り降りするわけで、そのたびにドアは閉めたり開けたりされるわけだ」
あきら 「そうすると、一ヶ月で数千回、一年で何万回もドアは開閉されることになるんだねー。じやあ、耐久性とか、スムーズな開け閉めって、すごく大事なことなんだ」
マスター 「だから、昼夜を問わず、長い長い時間にわたって、ドアの開け閉めのテストをしてるらしいよ。この店にもっとお客が来てさ。店のドアが開け閉めされて、ドアが壊れるくらいになればいいんだけど」
二人 「むりむり !」

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