バス大図鑑

教えて「ワンマンバス」のこと

ムスコくん
「ワンマンバスってそんなにきびしく色んなことが決められているんだね」
マスター
「バスというのは、お客さんをたくさん乗せて走る乗り物なんですなあ。だから、その安全についてはきびしくするのは当然でしょうなあ」
お父さん
「運転だけじゃなくて、乗客が安全に乗り降りできるように気をつかわなくてはいけないのか。運転手さんの仕事って大変なんだなあ」
マスター
「時速5キロ以下にならないと扉が開け閉めできないようにするためには、メーカーの方にも開発の苦労があったようです」

昭和48年頃のワンマンバス

ワンマンバスの扉は時速5キロ以下でないと開かないと定められていますが、ここについては、バスを作るメーカーも開発面で大変苦労したようです。
もちろん安全な走行が第一です。しかし、路線バスは時間通りに走るように求められています。そうすると、運転手さんはできるだけすばやく乗客に乗り降りしてほしいと考えるのですね。時速0キロにしないと扉が開け閉めできないようにすると、運転手さんが扉を操作するのがやりにくいという意見が出たのです。

バスのメーカーは実際の運転手さんに運転してもらい、何キロ以下に設定すれば、決められた基準通りで、かつ運転手さんが運行しやすいかどうかについてテストを重ねました。もちろん時速5キロを超えてはダメなので、その速度以下で一番安全に扉が開け閉め可能になるように、しかも運転手さんがスムーズな感覚で運行できるように調整するのは、大変むずかしい作業だったといわれています。

ムスコくん
「うーん。ぼくはずっと、運転手さん1人で運転しているバスしか知らなかったけど、大変なお仕事なんだね!」
お父さん
「うん。大変なお仕事だよ。ムスコはバスの運転手さんは、運転だけしていればいいと思ってたろ?」
マスター
「たくさんの乗客を安全にしかも時間通り運ぶことというのは大変なことなんですなあ。わかっていただけて元運転手としてはうれしいです」
お父さん
「やっぱり乗客の乗り降りというのがポイントなのかな?」
マスター
「もちろんそうですが、その他にもエアコンをつけたり、車の行き先の表示を出したり、やることがたくさんありますな」
ムスコくん
「マスターはこうして話しながら卵を割ったり、スープをかきまぜたり、色んなことを同時にできるから、それはきっとワンマンバスの運転で鍛えたからなんだね」
お父さん
「こらこら」
マスター
「確かに役立っているかも知れませんなあ。こうして話している間に入って来そうなお客さんをキャッチしてますからなあ(笑)。はい。いらっしゃいませ」
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