安定走行性のメカニズム アクティブ・セーフティとパッシブ・セーフティ編

4 パッシブセーフティ(衝突安全技術)
SRSエアバッグ:ドライバーの顔面・頭部・胸部を保護
エアバック
SRSエアバッグは正面から衝撃を受けた際に、瞬時に膨張してドライバーの顔面・頭部・胸部を保護するシートベルトの補助装置です。センサー(SDM:Sensing and Diagnostic Module)が衝撃を感知すると、火薬が点火し、そのガスがエアバッグに送られて膨張する仕組みです。ただし、むやみにエアバッグが膨張しないように、前面衝突でも衝撃が少ない場合や側面衝突や車両後部からの追突、横転時などには作動しません。クラスを問わず、ほとんどのトラックに標準装備されています。

SRSエアバッグ&プリテンショナー付シートベルトのシステム ドクターT

プリテンショナー付シートベルト:ベルトのたるみを巻き取る
エアバッグ
プリテンショナー付シートベルトは、衝突時に瞬時にベルトのたるみを巻き取ることでドライバーの車外飛び出しを防止します。また、エアバッグの効果を一定に保つ働きとしてドライバーの顔面や胸部をステアリングの強打から守り、エアバッグで受けとめるように作用します。エアバッグと同様に衝撃をセンサーが感知すると火薬に点火し、そのガス圧を利用してシートベルトを巻き取ります。多くのトラックがプリテンショナー付シートベルトを標準装備しています。

ロードリミッター付シートベルト:ドライバーの拘束力を調整
3点式シートベルト
ロードリミッター付シートベルトは、衝突時に一定以上の過重を受けると、ベルトの荷重が上がり過ぎないように調整する装置です。胸部にかかる過度な荷重を防ぎ、ドライバーをシートベルトによる圧迫から守ります。小型トラックエルフに標準装備されています。

サイドドアビーム
サイドドアビーム
前方からの衝突に対してキャブの変形を抑えるとともに、ベッドスペースへ衝撃を伝えることで、ドライバーの生存空間を確保します。


衝撃吸収ステアリングシャフト&ホイール
正面から強い衝撃を受けた際にシャフトとホイールが移動、変形することで、ドライバーの胸部へのダメージをやわらげます。シャフトは可倒式が採用され、ホイール下半分の芯は、柔らかいアルミ素材が使用されています。
ホイール 衝撃吸収ステアリングシャフト

高剛性キャブ
高剛性キャブ
トラックのキャブは、強固な構造で造られています。衝突時のキャブ変形を減少させることで、ドライバーの生存空間を確保するとともにドアの開閉性を高めています。

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ドクターT
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