安定走行性のメカニズム アクティブ・セーフティとパッシブ・セーフティ編

3 アクティブ・セーフティ(事故予防安全技術)
ABS(アンチロック・ブレーキ・システム):ブレーキング時の車輪ロックを防止
ABSは、ブレーキング時にタイヤのロックを防止する装置です。車輪の回転スピードをホイールセンサーが検知し、一輪でも回転数の少ない車輪があると、その車輪がスリップしていると判断。電子制御によりブレーキ力を制御することで、車輪がロックすることを防ぎます。乗用車、RV、小型トラックなどは油圧を制御します。一方、大型、中型クラスのトラックは、空気油圧複合式や空気圧式のブレーキを採用し、空気圧を制御します。コンピュータは、主ブレーキだけではなく、排気ブレーキやリターダの作動をオン・オフする制御機能も備え、凍結路で発生する補助ブレーキの作動による車輪のロックも防ぎます。ABSは、ほとんどの大型トラックに標準装備されています。


ASR(アンチ・スリップ・レギュレーター):走行時の危険なスリップを防止
ASRは、走行時のスリップから車両を守る装置です。滑りやすい路面での発進加速時に、駆動輪が非駆動輪よりも早く回転していると、スリップしていると判断。ブレーキングやエンジン出力を絞ることで、スリップを抑えます。ABSと共通のホイールセンサーが使用されています。一般的に左右の駆動輪の速度差がある場合は、ブレーキにより制御され、両輪がスリップしている場合には、エンジン出力が制御されます。主に中型クラス以上のトラックにオプション設定されています。

  ASR非装着車 ASR装着車
滑りやすい路面での
直進加速時の
安定性
ASR非装着車 ASR装着車
滑りやすい路面での
曲線加速時、走行時の
安定性
ASR非装着車 ASR装着車


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