安定走行性のメカニズム ブレーキ編

5 ブレーキの種類:補助ブレーキ
トラックは、車重に比べて相対的にブレーキ容量が小さいため、「排気ブレーキ」「リターダ」などの補助ブレーキが装備されています。補助ブレーキには、ドラムブレーキのライニング摩耗を低減し、フェードを防止する効果もあります。

排気ブレーキ
排気ブレーキは、エンジンブレーキの効果をさらに高める補助ブレーキとして、ほとんどのトラックに装備されています。排気管内に設けたシャッターバルブを閉じて、エンジン内の排気圧力を高めることで、より強力なエンジンブレーキ力を発生させます。制動力はそれほど強くありませんが、緩い勾配の下り坂なら十分に効果が得られます。
排気ブレーキのしくみ
排気ブレーキ
リターダ(永久磁石式リターダ)
リターダ(永久磁石式リターダ)
リターダには「遅らせる、妨げる」という意味があり、永久磁石式、電磁石式や流体式などの方式があります。基本的には、いずれの方式もプロペラシャフトの回転に直接負荷を与えることで、減速する仕組みです。ここではいすゞで開発した永久磁石式リターダを解説します。
リターダのドラム内には、二列のヨークにそれぞれN極とS極の磁石が交互に配置されています。一方のヨークを空気圧で回転させることで、反発しあう極を向き合わせて渦電流を発生させ、反抗磁界でプロペラシャフトの回転を制御します。


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ドクターT
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