安定走行のメカニズム

3 サスペンションの構成部品
各パーツの機能を組み合わせ 振動や揺れを効果的に制御
トラックのサスペンションは、主にリーフスプリング、ショックアブソーバ、スタビライザーなど(車軸懸架式の場合)のパーツで構成されています。これらのパーツが、それぞれ十分に機能を果たすことで、スムーズな操作が可能となり、安定した走りを実現します。

リヤサスペンション(2軸) リヤサスペンション(1軸)
リヤサスペンション(2軸) リヤサスペンション(1軸)

(1) リーフスプリング
リーフスプリング リーフスプリングは、複数の鋼の板を重ねたバネです。鋼板の曲げに対する弾力を利用して、路面からの振動を吸収します。大型トラックの場合、1軸当たりのバネ下重量は、なんと軽自動車1台分の重さに相当する700kg以上になります。また積載時の荷重を考慮して、相応の強度を確保しなくてはなりません。したがって、ほとんどのトラックは、リーフスプリングが採用されてきました。耐久性にすぐれているため、多くのトラックのリヤサスペンションに採用されています。
※バネ下重量:サスペンションを構成する部品及びブレーキ、タイヤ、ホイールなどの総重量をバネ下重量と言います。

(2) スタビライザー
左右のサスペンションと連結している鋼で作られたねじり棒バネ。高速で曲がる時に生じるロールと呼ばれる左右方向への傾きを防ぎ、コーナリング性能を高めます。

(3) ショックアブソーバ
バルブを備えたシリンダーとピストンで構成され、内部には粘度の高いオイルが注入されています。サスペンションからの振動をショックアブソーバが伸縮して吸収し、不要な上下運動を抑制します。

(4) サブスプリング
補助を目的としたリーフスプリング。積載時の荷重を支えます。空車時や積荷の少ないときは荷重を支えません。

(5) シャックル
シャックル リーフスプリングの一端に取り付けられたパーツ。スプリングの伸縮を吸収するとともに上下運動を可能にします。

(6) スライドタッチ式
基本的にシャックルと同じ働きをします。リーフスプリングの一端をスライドさせる方式です。

(7) バッファラバー
過大なショックを受けたとき、ラバーがショックをやわらげます。

Back   3/4   Next