安定走行のメカニズム

ドクターT


1 サスペンションの役割
路面からの衝撃や振動を吸収 快適で安定した走行を実現
サスペンション(懸架)は、サスペンダ(ズボン吊り)が語源となっており、ボディから車軸を吊り下げる機構です。クルマの荷重を前後の車軸とタイヤ、バネで支え、走行中に受ける路面からの衝撃や振動を吸収します。特にトラックのサスペンションは、大きな荷重に耐えなければならず、しかも積荷の品質を損うことなく、積車時と空車時の荷重の大きな変化にも対応して、安全で快適な輸送を実現する役割を担っています。

サスペンションがない場合
路面の凹凸によって生じる衝撃や振動を、そのまま荷台に伝えてしまうため、積荷の品質を損ねてしまいます。
サスペンションがある場合
路面の凹凸によって生じる衝撃や振動が吸収されるので、積荷の品質が保持され、安全で快適な輸送が実現できます。
サスペンションがない場合 サスペンションがある場合


ドクターT
ヨーイングやローリングの抑制
トラックは、積荷や架装によって、重心が高くなることがあります。ハンドルを切ったときのヨーイング(進行中左右に頭が振る現象)やカーブを曲るときのローリング(左右方向への傾き)をおさえるのも、サスペンションの重要な役割です。
ヨーイング
ローリング
乗り心地の向上
トラックのドライバーは、乗車時間が長いので、安全性を高めるためにも乗り心地の良さが求められるようになりました。振動の少ない安定した走りは、ドライバーの疲労軽減につながります。
すぐれた耐久性
経済性が重視されるトラックは生涯で、およそ100万kmも走行します。また空車時、積載時によって荷重の変化も激しいため、サスペンションは、すぐれた耐久性が要求されます。

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