動力伝達のメカニズム

3 トランスミッション 回転力や回転の調整役
走行条件に合わせて回転エネルギーを取り出す装置
トランスミッションは、エンジンでつくり出された回転エネルギーを、走行条件に合わせて段階的に取り出す装置です。大小いくつもの歯車の組み合わせ(図解3参照)によって、坂道をのぼる時にはエンジンからの回転力(トルク)を倍増させたり( 図解4参照)、より速く走る時にはエンジンからの回転(スピード)を大きくし(図解5参照)、プロペラシャフトへと伝える調整役の役割を果たします。

トランスミッション構造
トランスミッション構造

図解3:トランスミッションの仕組み
〜歯車の組み合わせで変速を行っています〜

図解3:トランスミッションの仕組み
トランスミッションは、主に小型トラックで4〜5段、中型トラックで5〜6段、大型トラックで6〜7段に切り換えられるよう歯車が組み込まれ、その歯車の組み合わせで変速を行う仕組みになっています。なお、変速比の設定は、トラックの性格によって異なります。


図解4:トランスミッションの働き(1)
〜坂道を力強くのぼる時〜
■ギア切り換え前 回転力(トルク)不足で失速
ギア切り換え前 回転力(トルク)不足で失速
坂道をのぼる時は大きなパワーが必要です。もしトップギアのままで走った場合、エンジンからのパワーと同じ回転力(トルク)がタイヤに伝わります。しかし、坂道は負荷が大きいため、トルク不足でトラックは失速してしまいます。

■ギア切り換え後 回転力(トルク)アップで力強い走り
ギア切り換え後 回転力(トルク)アップで力強い走り
しかし、減速ギアに切り換えれば、エンジンからのパワーをより大きな回転力(トルク)に換えることができ、力強く坂道をのぼることができます。
図解5:トランスミッションの働き(2)
〜平らな道をより速く走る時〜
■ギア切り換え前 ふつうの走り
ギア切り換え前 ふつうの走り
平らな道を走る時は、坂道をのぼる時に比べて、大きなパワーを必要としません。トップギアのままで走った場合、エンジンからの回転(スピード)と同じ回転(スピード)がタイヤに伝わり、走ることができます。

■ギア切り換え後 回転(スピード)アップで軽快な走り
ギア切り換え後 回転(スピード)アップで軽快な走り
しかし、オーバードライブギアに切り換えれば、エンジンからの回転(スピード)をもっと効率よくタイヤに伝え、より速く走ることができます。

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ドクターT
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