トラック誕生までの歴史[日本編]

6 1932(昭和7)年 3社共同開発のトラック 3社共同開発のトラック
国産中型トラックのスタートライン
国産自動車のレベルアップを図るため、商工省標準型自動車の製造が開始されました。この自動車は、石川島自動車製造所、東京瓦斯電気工業、ダット自動車製造の3社が共同で携わりました。この結果TX40型トラックをはじめ、TX35型トラックやBX40型バスが製造され、1932(昭和7)年に完成。商工省標準型自動車は以後改良が続けられ、戦後のいすゞ5〜6トントラックへと発展するもので、日本を代表する中型トラックの出発点でもありました。なお、これらの車両は伊勢の五十鈴川にちなんで「いすゞ」と命名されました。


7 1946(昭和21)年 戦後型トラックの登場 戦後型トラック
戦後復興を支えた中型トラック
終戦直後はGHQにより、自動車の製造が禁止されました。しかし、社会基盤をよみがえらせるため、1945(昭和20)年10月にはトラックに限って生産許可がおりました。ヂーゼル自動車工業(いすゞの前身)では、この許可を受け、戦時中に試作していた軍事用トラックを民需用として改良し、5トン積みTX80型トラックの生産を開始。
また、翌年にはディーゼルエンジンを搭載したTX61型トラックも発売され、戦後の復興に大活躍しました。こうして戦後の出発点となった「TX型トラック」は、5〜6トントラック市場の王座を占め、その後も新しいトラックを次々と開発していきました。

*昭和24年7月1日に「いすゞ自動車株式会社」に社名を変更。現在に至る。


8 1964(昭和39)年 高速道路の開通
大量高速輸送時代の到来
高速道路の開通
この年、日本で初めての高速道路・名神高速道路(西宮〜小牧)が全面開通しました。また、1969(昭和44)年には東名高速道路が全面開通して、日本は本格的な高速輸送時代を迎えました。これら高速道路の完成に合わせて、トラックも"高速化"へと向けて動き始めて、高出力のエンジンを搭載した大型トラックがぞくぞくと生み出され、大量の物資が高速道路を通じて輸送されはじめました。実際、昭和35年と昭和45年の国内貨物輸送トン数を比較すると、10年間で約4倍もの伸びを示しています。


9 2002(平成14)年 次世代トラックを視野に
環境問題をクリアするため
次世代トラック
1970年代以降、急速に拡大したモータリゼーションとともに、日本は大量生産、大量消費時代を迎えましたが、一方で、大気汚染や交通事故の増加など、自動車社会の問題も表面化しました。そして、21世紀を迎えた今日、日本だけではなく世界中の国が、最重要課題として「環境保全」をあげています。このため各トラックメーカーがこぞってハイブリッドトラックを開発して低公害性をアピール。その実用化は間近に迫っています。今後、トラックの排ガス規制がさらに厳しさを増しても、きっとその規制値をクリアする新しいトラックを開発して世の中に送りだしてくることでしょう。


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ドクターT
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