今回のいすゞの出品テーマは「Always Next To You」としました。「いつもあなたの暮らしのそばに」。いすゞは創業以来、最先端の技術を駆使した商品開発やサービスの提供を通じて「運ぶ」を支えてきました。決して目立つ存在ではないかもしれませんが、ずっと皆さんの生活のそばで、はたらく車を作り続けてきました。「Next」には「次の」という意味もあります。今日も、明日も、これからもずっと皆さんの暮らしのそばで、ビジネスや生活の役に立つトラック・バスを提供していく。そんな想いをこのテーマに込めました。
過去から未来へ。今回、80年前から暮らしのそばにあった車としてスミダM型バスを披露します。昭和4年に誕生したスミダM型バスは、乗り合いバス事業の普及とともに、公共交通網の近代化に貢献しました。今回展示のバスはいすゞが古くから所有する昭和7年製のもので、改めて先人の技術や苦労を学ぶべく、実走することにこだわり、我々の手で分解整備し当時の姿を再現いたしました。おそらく現存する、実走可能な、最古の国産バス*1になります。
一方、「運ぶ」を支える未来の姿としてT-Nextを紹介します。私の後ろにあるこのコンセプトモデルは、いすゞの開発コンセプトである「See Technology」すなわち「安全性能」「経済性能」「環境性能」の未来形として、将来の高速物流に対応したトラクタのデザインスタディモデルです。
いすゞのトラック・バスは、世界百数十カ国で活躍しており、商用車シェアナンバー1市場は23カ国にのぼります*2。特に1959年に登場した「エルフ」は一昨年50周年を迎え、総生産台数は500万台を超え、名実共に小型トラックの代名詞と言われるまでに成長しました。
また、トラックの持つ耐久性と、乗用車ユースの利便性を兼ね備えたピックアップトラックD-MAXは、タイを生産拠点に、世界約100カ国で活躍するワールドカーであり、今回は今年9月にフルモデルチェンジした最新型のD-MAXを参考出品いたします。