性能は変わらずに燃費向上、騒音低減、故障も減少。冷媒には危険性や環境負荷も無くリサイクル可能だ。さらに、再製氷には夜間電力を活用するので低コスト・・・と数々のメリットがあるエコ・ランクールだが、課題も残る。
「冷媒が次第に温まり溶け出してくるので、大型車では14時間、小型で10時間を超える運行はできません。冷媒充填施設がここにしかないため、現状ではその時間内に往復する運行にのみ使用しています。今後、東京・名古屋に施設が設けられれば、それぞれを拠点としての運行はもちろん、そこを中継地点として冷媒を充填できますから、長距離運行が可能になります」
と、高取締役。施設の設置が今後のカギとなりそうだ。
奥社長に、エコ・ランクールの今後について伺った。
「現在は実際の運行でデータを取っている最中であり、トータルな経済性を見て今後の展開を考えていきます。ただ、地球環境、住環境への配慮は物流企業に求められているもの。こうした先進的な技術を導入することは、競合相手との差別化になりますから、その観点からも評価したいですね」
計画としては、第1段階で阪神地区に加えて東京・名古屋地区に冷媒充填基地を確立、第2段階として西日本(山陽)・東日本(東北)に基地を確立、第3段階では九州・四国・北海道にも基地を設けて、全国に物流網を展開することも検討している。
「エコ・ランクールにはもうひとつ、荷室内を除湿しないので、積荷のみずみずしさが保てる、というメリットがあります。今後はこれをセールスポイントにして、青果品などの輸送も手がけられればと考えています」
と奥社長。エコ・ランクール車は同社の「新しいトライ」を象徴する存在と言えそうだ。







