MIMAMORIケーススタディー

組織改革を成し遂げ確かな事業基盤を築き上げる

代表取締役 田上 圭一 氏
 現在、代表取締役を務める田上圭一氏が、後継者として二島運輸株式会社に入社したのは今から8年ほど前のこと。自動車販売会社や損保会社に勤務していたという田上社長は、その経験を活かし、自分が思い描く理想の会社を築き上げたい、と考えて会社を引き継ぐことにした。創業時から資材や鋼材を関西地域に運んできたという同社。入社当時は、車両10台にも満たない経営規模だったそうだが、田上社長は、運送屋から輸送企業へステップアップさせるため、抜本的な組織改革に乗り出した。ところが、入社して間もなくリーマン・ショックに見舞われ、同社の売上は4割も落ち込む。しかし、田上社長は、こんなときこそ会社を変革する好機と捉え、様々な施策を実行していった。
 最初に田上社長が着手したのは、ドライバーの労働時間の徹底管理。そして福利厚生の充実と業容の拡大。さらに事務員、運行管理者、若手ドライバーの新規雇用である。また、各自バラバラだった作業服も用意して社員に配布したほか、車両に社名を入れ、工具も新しく取り揃えたという。
「雇用保険や社会保険、賞与や退職金制度といった会社としての基本的な雇用体制を整えると同時に、長時間労働を是正するため運行体制を見直しました。また、長距離輸送や倉庫事業へ進出し、ドライバーの経験や能力、体力に応じて、適材適所で働けるように配車担当や倉庫作業などの職種も設けました。つまり、ドライバーが長く安心して務めてもらえる組織体制に刷新したわけです」
 と語られた田上社長。また同社では、ドライバーの資格取得支援、Gマークの取得にも取り組んだという。こうして苦労しながらも組織改革を成し遂げた同社の売上は、リーマン・ショック以降、6期連続で黒字に転換。輸送企業としての経営基盤を見事に築き上げた。


雑貨などを保管する倉庫

本社(大阪市)


労務環境の改善、運行の効率化に「MIMAMORI」の運行データを活用
 田上社長が組織改革を遂行する上で重要な役割を果たしたツールがある。それが「MIMAMORI」だ。ドライバーを減点するためでも、監視するためでもない。ドライバーの労務環境を改善するためであり、業務を全うしているドライバーを正当に評価するために導入したのだという。
 田上社長は「MIMAMORI」の運行データを表計算システムで集計・細分化することで正確な運行時間、待機時間を把握。そのデータをもとに、顧客と待機時間を改善する交渉を行っている。
「資材や鋼材は、安全運行を確保するために積付けに労力と時間を要します。お客様に積付け作業や待機時間の短縮にご協力いただくことが狙いです。運行効率が向上すれば人件費が削減できます。また、1日3回の運行を4回に増便できれば収益増加も期待できます。もちろん、運行の効率化は、お客様にとってもメリットになります。『MIMAMORI』のデータを提示することで、お客様の理解も得やすくなりました」
 また同社では「MIMAMORI」導入を機に、ドライバーの労働時間をしっかり管理。さらに、ドライバーのコスト意識を高める中で無駄なアイドリング時間の削減と省燃費運転を奨励。削減された運行経費は給与に反映させるなど、ドライバーのモチベーション維持にも気配りしている。現在、同社の運行管理者は4名。「MIMAMORI」の運転日報を活用して、日々ドライバー指導を行っているそうだ。休憩中は「メッセージ配信サービス」を使用して連絡事項を送信するなど、コミュニケーションツールとしても役立てている。
「経営者として会社の経費を把握するのは当然です。『MIMAMORI』は、データをとおして運行状況の“見える化”が実現できるほか、数値に基づいた経営戦略を立てることも可能としました。様々な運行データが抽出できるので、それを活用しない手はありませんね。最近では、数字に強くなってもらえるように運行管理者にデータの集計を任せています」
 と田上社長。今後は他の機能も活用して、さらにドライバーの労務環境の改善と業務の効率化を推進し、お客様に選ばれる企業をめざしていくという。

同社の運行管理は4名体制

MIMAMORI搭載車両の運用方法
導入時期 2008年
運行経路 関西地域(一部関東)
乗務状況 固定


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