マニュアルから学ぶ安全のモデルケース

無事故・無災害を目指し「すり合わせ」によって運行計画を作る 安全運転管理アドバイザー 清水 昭 = 文
(輸送リーダー:2009年9月号)

4コマ漫画
4コマ漫画
イラスト = 奥田 孝明

無事故・無災害はわが誇り
戦中から続く運送業者の血筋を引くだけあって、安全運転管理者兼総務部長のBさんが提唱する同社の「貨物自動車無事故・無災害論」は、業界ではちょっとユニークです。
Bさんは、点呼の前に大型貨物車30台が2列に並び朝日に照り映えている姿が好きで、「社会生活を営むなかで、安全・円滑に毎日を過ごせること」への感謝の気持ちを実感するのです。
しかし、事業を受け継いでしばらくは事故も多く、ドライバーも安全の思想をなかなか理解できず、小さなトラブルの連続だったことを思い出します。

プロ意識を認め、意見を尊重する話し合い
会社も変わり、現在Bさんは「皆で決めること」を何より大事にしています。社内で組織する交通安全委員会などでは、ともすれば異なった意見が百出することが多いのですが、この場合も「すり合わせ」に至る話し合いの経過を特に重要視します。(1)話の先急ぎをせず(2)一人ひとりの意見をしっかり聴いた上で(3)再度皆で決議をして決める、という方法を採ります。
一般に、職業運転者はプロ意識が強く、頑固でなかなか他人の意見を受け入れようとしないこともままありますが、Bさんのような討議の進め方を行えば、少し込み入った話もスムーズに話が進展し、まとまるものです。

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